正義のヒーロー活動中!!
@kasabuta31
活動報告1話 始まり
僕こと羽宮 零は小さい頃からずっと憧れていた、弱い者イジメをする奴らがいたら颯爽と助け、困った人が居たらすぐに助ける、そんな正義のヒーローに。
「止めろ! 弱いものいじめなんて、この正義のヒーローが許さないぞ! 」
僕は小学生6年生頃、正義のヒーローの様に弱い者を助ける為に、弱いものイジメの主犯の中学生をボコボコにしていた、自分の中では正義のヒーローだと思っていた、だけど現実は……。
「あいつ、1人で一方的に中学生ボコボコにしたってさ」
「確かに〜なんか怖いオーラが出てるよね〜」
「こっち見たぞ、ボコボコにされる前に行こうぜ」
助けた人、何も知らない人すら、中学生を一方的にボコボコにしたという1面しか見ず、人助けをした事は次第に忘れられ、中学生の時にはキレやすい、関わっては行けない人と言う認識になり、次第に僕の周りには誰もいなくなっていた。
「おばあちゃん、その荷物は僕が持ちます、何処まで行くか教えてくれませんか? 」
「優しいのね、お言葉に甘えて駅まで持って貰ってくれない? 」
「分かりました! 」
ボッチで正義のヒーロー活動に勤しんでいた僕はいつの間にか高校生なった、高校生になっても正義のヒーローをまだ辞めていなかった僕は、一日一善を目標に毎日人を助けていた。
「ありがとうね、なんかお礼をしないと、飴ちゃんいるかい?」
「僕はこれから学校なので気持ちだけ受け取っておきます、ありがとうございました」
「このままじゃ遅刻確定だな。言い訳はどうしようかな?」
僕が遅刻の言い訳を考えて駅の階段を降りた瞬間、眩しい光が身を包み、僕の意識は完全に途切れてしまった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ここは何処だ?」
新鮮な空気の匂いに、小鳥のさえずりが聞こえてくる森に、気づいたら僕は立っていた。
「とりあえずスマホを……って圏外だ、これって遭難ってやつかな、こんな時どうすればいいか分からないな」
「そういえば遭難したときはその場から動いては行けないって聞いたことがある、警察の助けを待って自給自足を……って何考えてんだ僕、ああどうすればいいか分からない。」
「ゴソゴソ……ゴソゴソ」
すると、遠くの方から誰かの足音が聞こえてくる、気になった僕は恐る恐る音の正体に近づくと。
「えっ? 」
そこには、全裸になって千鳥足で歩いている少女がいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます