ザルグ・ゼルム
北山'sカシス・オレンジ
序章 エピローグ0 〜ようこそザルグ・ゼルムへ〜
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シャロ。
この手記を見つけ、読んでくれた人物に感謝する。それと同時にあなた方の幸運と神々の加護があるように祈っている。
これは私たち親子が故郷・日本より「
「ザルグ・ゼルム」
これは自然と
もし、私たち親子の様に地球よりこの世界に迷い込んだ者がいるのなら、私たちと同じ結果にならないためにこの手記を五つの地球言語で書き記そうと思う。
まず初めに、
いくつか、教えてあげよう。まず挨拶は「シャロ」と言う。時間帯に関係なく一日中「シャロ」だ。次にーーーー。
さて、この土地の人々は皆神を信仰している。そうだ全員だ。そして気を付けてほしい。決して彼らの信仰するものを否定することも愚弄することもない様に。本当に殺されかねない。私はこれが原因で子供を殺されかけている。
この世界に来て最も驚いた事の一つであるが、なんとこの世界には本当に神が存在している。実態のある本物の神だ。この世界の神は一人であり三人である。今この文を読んで混乱していると思うが、文字通りに受け入れてくれ。一つの体に三つの人格、魂と表現することもできる。世界の
次に、この世界と我々の世界との決定的な違いを説明しよう。それは、魔法の存在だ。この大地には特殊なエネルギーで満たされており、マギーアと呼ばれている。そしてこのマギーアによって彼らの文明が支えられている反面、科学というものが全く存在しない。文明レベルで言うと日本の三世紀、縄文時代から弥生時代あたりが近い。つまり、現代人である私たちから見ればザルグ・ゼルムの文明レベルは、かなり低くなっている。
水を分解して水素と酸素が出来る事も知らないのだ。だが、そんな事を知らなくてもすべてを魔法で補う事ができてしまうため生活が成り立ってしまう。
さて、ある程度この世界については説明できたと思う。ここからは私の体験したことを事細かに記してある。願わくば、どうか貴方が私の様な失敗をせずにこの世界で健やかに暮らして欲しい。
ファーストペンギンは私が引き受けた。生活に必要な知識や技術、情報などをこの手記から盗み取るといい。
それでは良い異世界生活を…。シャロ。
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読んでくださりありがとうございます。
よかったら次回も、読んでみてください!
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