✪ ストーリーライン ✪

▪ プロローグ。

 何者かに追われている女。逃げている途中、若い女性たちに囲まれている長髪のハンサムな男を見かける。女は人集りに近づき男にぶつかるが、そのまま走り去る。

 走る車を躱して道路を渡り、ひたすら逃げる女。しかし迷路のように入り組んだ道を進むうち、人気ひとけのない路地で追い詰められ、射殺される。

  ⬇

▪時間を数日戻し、舞台はチェコ、プラハ。長いレコーディングを終え、ニューアルバムをリリースしたバンド、ジー・デヴィールとスタッフの一行はヴルタヴァ川沿いのレストランでランチミーティング中。

 ルカとテディはまたまた喧嘩の真っ最中。ユーリは、学生の頃からつきあっているふたりにとって、喧嘩はお互いに惚れ直すためのカンフル剤のようなものだと揶揄する。

 ひとり、風にあたってくるとテディが外に出ると、ルカはどうせならもっと安心して喧嘩できるようにしようかと思うと、マネージャーのロニーに結婚の相談をする。

  ⬇

▪ 七月から始まる欧州ツアーの準備に追われるバンド。リハーサルを重ね、セットリストを組むバンドは、ロニーに呼ばれツアーポスターの確認のため事務所へ。

 ルカとテディのツーショットをジェシがつい絶賛し、テディはおもしろくなさそうに煙草を咥えて事務所を出る。するとルカは、仲直りとプロポーズのチャンスだとテディの跡を追う。シャンパンを用意して待ってると、ルカのプロポーズが成功することを祈るロニーや仲間たち。

  ⬇

▪ 喫煙室で昔話をしつつ、なんとか仲直りしたルカとテディ。そしてルカは予定通りプロポーズをするが、テディは女性と付き合ってみてから考えなくていいのかと不安げに尋ねる。テディの懸念を払拭するべく、ルカはテディと一緒に行ったサマーキャンプで女の子と初体験をしたことを明かす*¹。

 しかし、テディはそのことには気づいていた。なんだそんなこと、と拍子抜けするテディにほっとし、でも云ってよかった、結婚しようっていうのに隠し事があるなんてありえないよなと笑顔で喋るルカ。

 テディはそうだね、と頷き、これまで隠しとおしてきた自分の秘密を打ち明ける。

  ⬇

▪ ふたりを祝おうとドアの前で待ち構え、パーティポッパーを派手に鳴らしたバンドメイトとスタッフたち。しかし紙吹雪のなかで立ち尽くしているのは、テディひとりだった。

 なにがどうなったのかと心配する皆に、テディは事の顛末を話した。寮制学校ボーディングスクールの頃、ホストファミリーの家で性的虐待に遭っていたと打ち明けると、ルカはなぜ自分に云わなかったと怒り、プロポーズを撤回して何処かへ行ってしまったのだという。それを聞いて激昂するユーリ。宥めようとしてドリューがルカの気持ちも考えてやれと云うと、取っ組み合いの大喧嘩に。

 なんとかふたりを引き離し、落ち着かせようとするが、ユーリはもうバンドは解散だと云って出ていってしまう。

 バンドが解散なんて考えられないと、テディはユーリを追いかける。

  ⬇

▪ ユーリに追いつき、テディは一緒にユーリの自宅へ。肚立ち紛れに情を交わし、ボングで大麻を吸ったりして過ごす。

 テディは自分がルカと結婚したらどうするのかとユーリに尋ねる。ファックバディが愛人に格上げされるだけで、そう変わらないと笑いとばすユーリ。

  ⬇

▪ 翌々日。ロニーの召集に従い、事務所に集まる面々。テディとユーリが到着し、すぐあとからドリューもやってきて、先に来ていたジェシとテディは気を遣ってキチネットへ。

 ユーリとドリューは互いに謝り、バンドは解散を免れる。あとはルカとテディかと、ロニーはルカと連絡がとれない、どこへ行ったのか、とテディにこぼす。

 と、そこへエリーがSNSにアップされているルカの画像をみつける。

  ⬇

▪ SNSで目撃情報を追い、ルカはイスタンブルやプロヴディフにいると判明。このツアー前の時期にひとりで観光? と皆は首を傾げるが、テディは気分転換だろうと呆れつつも気に留めない。

 だが、ジェシがつい漏らした声に、テディがエリーのデスクに戻ってくる。PCの画面には、大勢のファンに囲まれ、左右から挟まれるようにキスされているルカの画像。それを見て、テディは冷ややかに微笑むと『フェアウェルさよならツアー』か『電撃解散のためツアー中止!』か、どっちのポスターを作る? とロニーに云う。

 せっかくユーリとドリューが仲直りしてくれたのに! と悲鳴をあげるロニー。

  ⬇

▪ リードヴォーカル抜きでリハーサルを続けていたバンド。依然としてルカと連絡はとれなかったが、SNSの目撃情報を追えば足取りがわかる状態だった。

 プロヴディフ、ソフィア、ベオグラードと移動しているらしいルカ。心配だけはしなくて済むが、そろそろ誰かに連れ戻しに行ってもらおうか、などとロニーが考えていた矢先、ルカから電話が入る。

  ⬇

▪ リハーサル中のスタジオへ行き、ロニーはルカと連絡がとれたことをバンドに報告。そしてルカが話したがっているとテディに伝え、滞在中のベオグラードのホテルに電話をかける。

 素直に電話を替わるテディに、画像のことはもう気にしてないみたい、とロニーがほっとしたのも束の間。テディはバンドのことは気にせずゆっくり観光してきていい、ファンの子たち侍らせて乱交パーティオージィでも愉しめば? ツアーはエミルにヴォーカルを担当してもらうことにしたから安心して、などと皮肉たっぷりに云って電話をきってしまう。

 なんてことを云うの、と慌てるロニーにテディは、安心して、これでルカはすぐ帰ってくるよ、と云う。

  ⬇

▪ 翌日。テディの云ったとおり、戻ってきたルカはスタジオに先に来て待っていた。じゃあ始めるかとリハーサルの準備を始めるバンドとクルーの面々。

 ルカとテディは、話すべきこともあるけど、まずは仕事優先で、と静かに言葉を交わす。

  ⬇

▪ 欧州ツアーがスタート。順調に日程を消化、特に問題は起こってはいなかったが、ルカとテディのふたりは相変わらず口も利いていなかった。早めに修復するに越したことはないと、ロニーは放っておけず、ふたりになんとか話をさせられないかとドリューとジェシに相談する。

 ドリューはテディに、ジェシはルカに、それとなく話し合うよう仕向けることに。

  ⬇

▪ パリでの公演を終えたその夜。ドリューに勧められ、ルカからも話をしようと声をかけられたテディ。仲違いしたままツアーを続けることにストレスを感じ始めていたテディは、ほっとしてルカの部屋を訪ねる。

 プロポーズを撤回したのはテディに非があったからじゃない、テディが酷い目に遭っていることに気づけなかった自分に、テディの人生を引き受ける資格があるのかと自問したから――そう云って真剣に悔やんでいるルカの言葉がテディの心に響く。

 結婚については保留のまま、無事に仲直りしたルカとテディ。しかし、お土産のチョコを持っていけとルカに云われて覗いたトートバッグの底に、テディは口紅のケースらしきものをみつける。

  ⬇

▪ 女性と浮気していたのだとまた不機嫌になり、ルカに対し冷ややかな態度をとるようになったテディ。仲直りしたとルカから聞いていたロニーは、今度はいったいなんなのかと首を傾げる。

 ユーリを始め周囲はやきもきするが、ルカは、原因はさっぱりわからない、放っておけと素っ気無い。

 ルカの態度に苛つくユーリと、なんとなくおもしろくなさそうなテディはチューリヒのホテルでローディのドミニクに調達させた大麻を愉しんでいた。だがホテルでじっとしてるのが退屈だとテディが云うと、ドミニクはそういうのドラッグ以外で、ちょっとストレス発散に行きますかと、あるところへ誘う。

  ⬇

▪ チューリヒ、ミュンヘンでの公演を終え、次の公演のためプラハへ戻ってきた一行。暫しのオフということで一行は空港で解散、ルカは話をする必要があるとテディを説得し、荷物を任せたローディと一緒に自宅へ。

 しかし荷物を置いてローディが去っても、テディはリビングにすら入らずまともに話をしようとしない。不満顔でなんでもないの一点張りなテディにお手上げ状態のルカ。

 出ていこうとするテディに、またユーリのところへ行くのかと訊くと、テディはユーリといるとなにも考えないでいられて楽だと答える。思わず、俺とは楽じゃないっていうのかとルカは云い、肯定してテディが出ていくとドアを蹴飛ばす。

  ⬇

▪ テディのために作るはずだった食事をタッパーウェアに詰め、ルカは差し入れだと事務所へ持っていく。ロニーはそんなルカを、次の公演を行う会場のチェックに一緒に行こうと誘う。

 ロニーが仕事を切りあげるのを待つあいだ、ルカはコーヒーを飲んで待とうとする。そのときエリーと新人スタッフのパティが出勤してきて、いまテディとユーリもここに入ってきたのでは、と云う。窓から外を見て、ふたりは帰るところのようだとロニー。

 バイクで走り去るテディとユーリを目で追いながら、事務所に寄らないのに、いったいここへなにしに来たのだろうと首を傾げるルカとロニー。

  ⬇

▪ その日の仕事を終え、夕食のため自宅近くのホスポダに来たロニー。美味しいチェコ料理とビールを楽しんでいるところへ、ルカから空き巣に入られたと連絡が。

 驚き、すぐにそっちへ行くと云ってロニーは店を出る。

  ⬇

▪ ルカとテディの住むフラットに着くと、既に警察が来ていた。部屋は、空き巣がここまでするのかと茫然とするほどの惨状で、ロニーは絶句する。

 なにもかもが引っ繰り返され、滅茶苦茶に破壊されている部屋に突然、頸からカメラをぶら下げた男が現れる。どうやらパパラッチらしいその男は、暴走したファンの仕業ではないかという警察の意見にそれは変だと異を唱える。

 ファンならまず楽器を持って帰るのではと壊れた楽器を指す男に、ルカも確かにそうだと頷く。しかしキッチンには、ルカが家政婦に買い物を頼むために置いていた現金が残されたままで、金品狙いの泥棒とも考え難い。

 犯人の目的がわからないまま、ルカとロニーは書類にサインなどをする必要があるということで、警察署へと赴いた。

  ⬇

▪ 警察での用を済ませ、ルカのためにホテルをとってからロニーは帰宅。

 翌朝。ロニーがいつものように出勤すると、事務所は昨夜のルカの部屋と同じく、滅茶苦茶に荒らされていた。

  ⬇

▪ コンサート会場のバックステージで、ルカのフラットと事務所が荒らされたことをバンドメンバーやクルーたちに話すロニー。犯人の目的がわからないため、皆も用心するようにと注意を促す。

 そういえば、と昨晩テディと連絡がとれなかったことを思いだし、どうしてかと尋ねるロニー。テディは、電話にでられなかった理由を聞きたいのかと意味深に笑みを浮かべる。が、今度はルカが近くまで来ていながら事務所に来なかった理由を訊く。行ってないと嘘をつくテディに、ルカはまさか部屋や事務所を荒らしたのはテディとユーリのふたりではないかと疑う。激高したユーリが思わずルカの襟首を掴みあげ、ロニーが止める。

 だがテディは、そういうルカが実は人妻にでも手をだして旦那に報復されているんじゃないか、などと云う。

 侵入犯、テディの嘘、ルカの不倫疑惑。あれこれと心配事が増えるなか、とりあえず今は頭を切り替えさせてライヴを成功させなければと、バンドに発破を掛けるロニー。

  ⬇

▪ 公演が終わる頃合いをみて、荷物を運びだそうとしていたローディたち。ルカの付き人であるヴィトの声が控室に面した通路に響く。警備員と一緒に駆けつけたロニーは、ルカの使っている控室が荒らされていることに、信じられないと目を瞠る。

 しかも鏡には『後悔することになるぞUr gonna fuck'n regret it』の文字。いったいなにが起こっているのかと慄えるロニー。

 そのとき、またパパラッチの男が現れる。イヴァンと名乗ったその男は、捜し物がみつからなくて、犯人は切羽詰まってきてるのかも、と云う。

  ⬇

▪ 今回の現場検証でも手掛かりなどはなにもはみつからず、犯人の目的はわからないままだった。脅迫文のようなメッセージもルカにはまったく心当たりがなく、罪状的には不正侵入と器物破損行為のみということで、解決はあまり期待できそうもない。

  ⬇

▪ 移動日。一行は欧州都市間特急ユーロシティを利用してベルリンに向かっていた。いくつかのコンパートメントに分かれての列車の旅。途中、食堂車に行って気分転換をしたルカとドリュー、その付き人たちは、コンパートメントに戻ってくると荷物番をしていたロニーに誰かに見られてる気がする、と云う。

 聞いた傍から物音がし、様子を窺おうとするロニーを押しのけ、ドリューがばっとドアを開ける。そこにいたのはまたもやあのパパラッチ、イヴァンだった。事件に興味があるだけだ、犯人はまだなにか仕掛けてくるかもと云うイヴァンに、怪しいのはあなたしかいないと返すロニー。

  ⬇

▪ ベルリンやクラクフではなにも起こらず、イヴァンも現れなかった。ルカとテディは相変わらず仲が戻っていなかったが、ステージでは息の合ったところを見せていた。

 そして一行は、次の公演地、ブダペストへと向かう。

  ⬇

▪ ブダペストでの公演当日。リハーサルのため、クルーとともにバンドの皆がホテルを出た頃、ルカはヴィトに誰にも云うなと口止めをし、寄り道をする。

 会場ではリハーサルを始めようとするバンドがルカを待っていた。ロニーが電話をかけるとすぐに繋がったが、ルカはもう少ししたら行く、と云うだけ。またもテディの機嫌が急降下する。

 しょうがなく、バンドはベーステックのエミルに代理ヴォーカルを務めさせ、リハーサルを行う。

  ⬇

▪ 音合わせ程度のリハーサルを追え、バンドがバックステージへと戻ったあと。エミルはマイクスタンドの前に立った興奮を噛み締め、テディのベースを磨いていた。

 そのとき、何者かがエミルを背後から捕らえた。声をだすな。暴れると痛い目に遭うぞと脅され、タイミングよく通った警備員もただ見送るしかないエミル。銃を持った男にあれをどこにやったと訊かれ、なんのことかわからず混乱する。

 だがまた警備員が戻ってきたことに気づき、エミルは機転を利かせヴォリュームを上げた状態でハウリングを起こし、逃げだす。

  ⬇

▪ 同じ頃。またまた現れたイヴァンに呆れて文句を云っているロニー。アリーナへ向かって歩いていると、ぶぉーんとフィードバック(ハウリング)の音が。同時にたすけて! という声が聞こえ、ロニーは駆けだす。

 こちらに向かって走ってくるエミルと、追いかけてくる不審な男。そしてその男を追っているふたりの警備員。名前を呼ばれ、一瞬足が浮いたと思ったらロニーは扉の影に押しこまれていた。二度発砲した男からイヴァンが庇ってくれたのだ。

 イヴァンはここでじっとしてろと云い、銃を持ってステージへ。はっとするロニー。

 銃を持った侵入者は逃げたあとだったが、警備員がひとり、腹を撃たれていた。シャツで出血を抑え、救急車を呼べと指示するイヴァンに、ロニーはあなたは何者なのと訊く。イヴァンはフォトグラファーなどではないとは認めたが、今はまだ云えない、しかし俺はあんたたちの味方だ、自分が近くにいると知られるのは危険なんだ、油断するなとだけ言い残して去る。

  ⬇

▪ バックステージの一室に集まり、起こったこととイヴァンのことについて皆に話すロニー。心配された公演についても、今から中止するなど不可能だろうと警察もわかっているようで、予定通り行われることに。

 そしてエミルが狙われたのは、どうやらルカと間違われてのことらしいとわかると、テディはルカが遅れた所為だ、そもそもどうして遅れたのか、遅れた理由を云えないのはやっぱり人妻と逢っていたからじゃないのかとルカを責める。

 それでも遅れたわけは話さず、もうじきライヴが始まる今、その話はいいじゃないか、俺たちはそこに観客が待っている以上、最高の演奏をしなきゃいけないんだ、と云うルカ。またそんな優等生ぶったことを、とさらに責めるテディ。ロニーはこんな状況でもステージに立たなきゃいけないと云ったルカを誇りに思うべきだと云い、テディをつ。

 そしてようやく、ルカは教会の近くにある公園に寄っていた所為で遅れたと打ち明ける。それを聞き、はっとするテディ。

 教会近くの公園というのは、ルカとテディがブダペストで暮らしていた頃、不注意から死なせてしまった仔猫の亡骸を埋めたところだった*²。

 その話をし、忘れてた、最低だ俺、とテディはルカを追いかける。

  ⬇

▪ ようやくルカとテディの仲も元に戻り、ブダペストでの公演は最高の出来だった。レストランで和気藹々と食事をする一同。

 しかし、和やかな雰囲気のなか、ロニーの電話に撃たれた警備員が亡くなったと連絡が入り、ムードは一変する。

  ⬇

▪ 凶報のショックが響いているのか、以後の二公演は絶不調だった。一行はザグレブでの公演後、レストランで食事をし、帰りは気晴らしに歩いてホテルへ戻ることに。街灯に照らされて明るい舗道を歩いていたとき、ステーションワゴンが近づいてきて路肩に停車。荒い運転だなとロニーが見ると、後部座席から男が降りてきて、テディの腕を掴み、車に引っ張り込んだ。

 ユーリがすぐに反応したが、ドアを閉め車は発進。ルカがテディ! と叫んだ声でロニーは我に返り、無我夢中で車に飛びついた。蛇行する車に引き摺られるロニー。必死にルーフレールにしがみつくが、もう限界だと思ったとき、手を離せと声がする。イヴァンだった。

 手が離れ、振り落とされたかと思ったロニーは、イヴァンの腕の中にすっぽりと収まっていた。

 テディが攫われたと狼狽するロニーたちに、殺されたりはしない、取引のための人質にする気だから大丈夫だと云うイヴァン。何者なんだと突っかかるユーリを軽くいなして、イヴァンは今度こそ話すから俺を信じて待っていてくれとロニーに云い、その場を立ち去る。

  ⬇

▪ リアシートに押しこまれ、ならず者風な男たちにがっちりと腕を掴まれているテディ。自分をどこに連れていく気なのかはわからないが、自分たちの部屋や事務所を荒らし、鏡にメッセージを残したのはこの連中なのだろうとは見当がついた。

 ルカは本当に人妻と浮気をしていて、この連中はその亭主の仲間かなにかなのか、自分はルカと間違われているのか、などと考えるテディ。なにか恨みでもあるのかと尋ねながら、なんとか腕を振りほどこうと暴れる。しかし理由を答えてはもらえず、エミルを撃ったのもあんたたちだろ、と云った自分の言葉でテディは相手が銃を持っているかもしれないことに気づく。

 ひやりとしたそのとき。助手席の男が黙らせろと云い、撃たれるのかと身構えたテディは吸入器ネブライザーのようなものを口許に押しつけられ、意識を失う。

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【作品ページへGO!】

 DOUBLE TROUBLE

https://kakuyomu.jp/works/16816927861467853798

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

 ◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢

  ⚠  以下、ネタバレ注意!  ⚠

 ◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

  ⬇

▪ 警察にテディが拉致された状況などを話したあと。ホテルのスイートルームに集まっていたロニーとエリー、バンドメンバーとローディたち。

 イヴァンがやってきて、クロアチア警察はテディを拉致した車さえ発見できていない、自分たちは街頭カメラなどの映像で車を乗り換えたところまでは追ったが、やはり向こうから連絡してくるのを待つしかない、と云う。その口ぶりに、やっぱりどこかの捜査員かと訊くユーリ。

 イヴァンは黙っていてすまなかったと、自分が本当はステファン・カルジェロヴィッチという名前で、セルビア保安・情報局Bezbednosno-informativna agencija、通称BIAビー アイ エーのエージェントであることを明かす。

  ⬇

▪ イヴァン改めステフが事件の経緯を話す。

 セルビアのある組織が、アフガニスタンから運ばれてくるヘロインをイスタンブルで受け取り、船でブルガリアのヴァルナ港へ運んでいた。インターポールの仕切りでBIAはセルビア警察とブルガリア警察の協力のもと、その組織を捜査していた。

 組織にはブルガリア警察の捜査員が潜入、密輸船にも乗っていた。捜査チームはヴァルナ港で証拠の荷を積んだ船が着くのを待っていた。だが内通者によりそれを知られ、組織は積荷を黒海上で棄て、あとで引き揚げられるように座標をフラッシュメモリに記録した。

 港で待っていたチームは証拠の積荷がなく、組織を押さえることはできなかった。

  ⬇

▪ 潜入していた捜査官はフラッシュメモリをすり替え、組織には偽の座標を記録したものをわたした。そして本物のフラッシュメモリを隠し持ったまま、チームに連絡をとろうとしていた。だが既に疑われ始めていたらしく、なかなかひとりにしてもらえず連絡できなかった。

 プロヴディフでようやく隙をみて電話をかけることができたが、その直後にその潜入捜査員は殺された。

  ⬇

▪ 捜査員は殺される直前、組織の追手から逃げながらルカと接触し、フラッシュメモリを預けた、と思われる。ルカたちの自宅や事務所を荒らしたのはそのフラッシュメモリをみつけるためで、鏡の脅迫文も、ルカがフラッシュメモリをどこかに隠していると思われているからだ。

 テディを拉致したのも、人質をとってその身柄とフラッシュメモリを交換するためだろう。そのうち連絡がくるはずだ――そう聞いて、フラッシュメモリなんてまったく心当たりがないと云うルカ。

  ⬇

▪ テディと引き換えにフラッシュメモリを寄越せと連絡がきたら、どうすればいいのかとロニーが訊く。ステフはダミーでごまかすしかないと云うが、ルカはばれたらテディが殺されると反対する。

 そのフラッシュメモリをみつけることはできないのか、自分以外に預かった可能性のある人間はいないのかとルカ。しかしステフは、どれだけ足取りを追って調べてもルカしかありえない、組織もそう確信しているからこうなっていると云う。

  ⬇

▪ 黙って話を聞きながら、いつものようにラップトップに向かっていたエリー。ルカにぶつかったという捜査員は、ひょっとしてこの人かとSNSにアップされている画像を開き、ステフに尋ねる。

 その画像を見て、ルカはファンに囲まれているときにぶつかっていった女性がいたことを思いだす。しかし、ただぶつかって謝られただけだと云う。するとユーリがそのときもいつものバッグを持っていたかと訊く。ルカは持っていた、トートバッグは手軽になんでも放りこめるのが楽で愛用している、と云いかけ、そのときにフラッシュメモリを入れられたのだと気づく。

  ⬇

▪ しかし、部屋を荒らされたとき、そのバッグも引っ繰り返されていた。そのとき組織がフラッシュメモリをみつけていない、即ちバッグの中に既になかったとしたら、それは何故か。

 ステフに誰かにバッグを持たせたかと訊かれ、タブレットや手帳も入れてるから人には持たせないと答えるルカ。しかし、フラッシュメモリはトートバッグに紛れこませたとしか考えられない。誰かバッグを触った人間はいないのかと念を押すステフに、テディでもなにか取ってくれと云わない限り勝手に触ったりはしない――とルカは云いかけ、テディなら持ちだす機会があったことに思い至る。

  ⬇

▪ テディは廃業した安ホテルのような部屋で、椅子に縛りつけられていた。

 トイレに行きたいと見張りの男に云い、縄を解いてもらう。バスルームには高い位置にホッパーウィンドウがあるだけで、とても逃げられそうにない。

 便器の上に立ち、窓から外を見てみる。辺りに人気ひとけはなく、崩れかけた壁は落書きだらけ。が、テディはその落書きのなかに、ラテン文字ではないものが混じっていることに気づく。

  ⬇

▪ 見張りの男が自分に興味を持っていることを察し、テディは男を誘惑して縄を解かせ、逃げだす隙をつくる。ビールの空き瓶で頭を殴り、男が気絶しているあいだにそっと部屋からでるテディ。

 階段の手摺を滑り降り、上から聞こえる足音に焦りつつなんとか扉を開けて外へ。目に飛び込んできた景色は、テディが子供の頃TVのニュースで視たことのあるものと同じだった。積みあげられた瓦礫。崩れかけた塀に書かれているのはラテン文字ではなく、キリル文字。そのニュースを憶えていたのは、テディが嘗て暮らしていた場所の景色が変わり果て、ショックを受けたからだった。

 茫然としているあいだに追手がきて、テディは殴られ、また捕らわれてしまう。

  ⬇

▪ ステフたちBIAがテディの監禁場所を洗い出すことを期待しつつ、ホテルで待機しているロニーたち。そこへ、お届けものですとホテルのボーイが封筒を持ってくる。フロントに直接持ちこまれたそれは、旧いタイプの折りたたみ携帯電話フリップフォンだった。

 電話が鳴る。ロニーがでたが、相手はルカに替わるように指示をする。組織はステフの云ったとおり、女から預かった物を寄越さなければテディを殺すと云うが、それに動揺したルカはつい、フラッシュメモリなんか預かっていないと云ってしまう。

 しょうがなく、ルカはすぐにメモリは自分が持っている、云われたとおりにするからテディには手出ししないでくれと云い直す。

  ⬇

▪ ルカは、電話にテディをだしてくれと要求する。大丈夫か、怪我してないかと心配するルカに、テディはこれまでいろいろごめんと、まるでもう帰れないと思っているようなことを云う。そんなことはどうでもいい、絶対たすけてやるから、と云うルカ。しかしテディは、どうでもよくなんかない、俺たちが初めて出逢ったときのことだからと、寮の部屋でルカが投げてきた『チョコラダのプラリネ』のこともちゃんと憶えてる、と云う。それを聞いて、ルカは眉をひそめる。

  ⬇

▪ テディと初めて出逢った日、ルカが投げたのは『サモシュのマルツィパン』だった*³。テディがなにかを知らせようとしていることに気づくルカ。

 そしてチョコラダ、つまりチョコレートを買った店のあるベオグラードにいると、テディは知らせているのだと云うルカ。はじめは半信半疑だったステフだが、ルカがきっぱりテディを信じると言い切るとわかったと頷き、ベオグラードに絞って捜索をやり直すことに。

  ⬇

▪ パンとスープという、質素な食事を与えられるテディ。明日恋人と再会させてやる、と組織のボスらしい男に云われ、テディはそもそもどうして組織の捜し物をルカが持っているのかと、事の次第を尋ねる。

 思った以上に詳細に語る男の話から、捜しているものがフラッシュメモリとわかり、テディはルカのバッグから持ちだした口紅のケースにそれが仕込まれていたのだと直感する。

 ルカは浮気などしていなかったのだという安堵と、受け渡し場所になにを持ってくる気なのだろうという不安が同時に襲う。テディは組織が自分の身柄と引き換えに要求している物を、てっきりルカの浮気相手の口紅だと思いこみ、ある場所に隠してしまっていた。

 フラッシュメモリが偽物だとわかれば殺される、否、たとえ本物を渡したとしてもきっと殺されると蒼くなるテディ。食事が済み、男たちが部屋を出ていく。テディの手首の縄は解かれたままだった。なんとかもう一方の縄も解いて逃げださなければと足掻くテディ。

 しかしそれは叶わず、戻ってきた男にテディはヘロインを打たれてしまう。

  ⬇

▪ ロニーとルカは、ふたりでチャーター機に乗ってソフィアまでフラッシュメモリを持ってこいと指示される。一方ステフはルカの云ったとおりベオグラードで手掛かりを得、自身も現地で捜索すると云う。

 ダミーのフラッシュメモリを預かりながら、これが必要になるまでにテディをみつけて救出してくれと祈るルカ。

  ⬇

▪ テディは麻薬の齎す効果のため、逃げようとする気概も抵抗する気力も失っていた。ぐったりと夢現でいたとき、外の物音や気配の所為か、見えるはずのないものが幻覚のように浮かぶ。

 特殊部隊のような黒尽くめの恰好の、武装した男たちが建物を取り囲んでいた。組織の男たちも短機関銃サブマシンガンなどを持って動きだす。やがて銃声が響き始め、部屋から連れだされようとしていたテディは夢でも幻覚でもなく現実だと慄く。武装した隊はBIAだった。

  ⬇

▪ 移動する途中、見張りの男がテディの眼の前で撃たれる。男に捕らえられて盾にされ、いくつもの銃口が自分に向いているのを感じるテディ。このままでは自分も撃たれてしまう。もう皆に、ルカに逢えないのかと思ったとき。テディは男の銃が弾切れなことに気づく。

  ⬇

▪ 男に体当りして、すぐさま身を伏せるテディ。思惑通り、BIAが男に向け発砲する。男が呻き、交換しようとしていた弾倉マガジンごと銃を取り落とす。

 テディは咄嗟に男よりも先にそれを拾い上げ、素早く装填し男に銃を向けた。

 一瞬、空気が凍りつく。それを破ったのは、BIAの「確保!!」という号令だった。

  ⬇

▪ 銃を使えるとは知らなかった、とテディに声をかけるステフ。テディはBIAだったのか、と納得しながら、自分がフラッシュメモリの在処を知っていると伝える。

  ⬇

▪ チャーター機内で、ステフから無事テディを保護したとの連絡を受け、ほっとするロニー。もうソフィアには行く必要もなくなり、機は旋回して既に行き過ぎていたベオグラードの空港へ向かう。

 迎えに来ていたステフに連れられ、病院でテディと再会するロニーとルカ。テディにシャワーと着替えが必要とロニーが云い、ステフはショッピングセンター近くにホテルを手配、四人はベオグラードを発つ前にどこかで食事をしようということに。

  ⬇

▪ スカダルリヤ通りのレストランで食事中。テディから在り処を聞き、プラハで確認したものが間違いなく座標の入ったフラッシュメモリだったと連絡が入る。

 そういえば、とルカがテディにどうしてフラッシュメモリなんか持ちだしたのかと尋ねる。ステフがスマートフォンでフラッシュメモリの画像を見せ、口紅としか思えないその画像を見て、これが原因で自分が人妻と浮気していたなどと誤解されていたのかと呆れかえるルカ。

  ⬇

▪ ステフに送られ、また空港へ。土産物屋であれもこれもと手にとって燥ぐロニー。事件は解決し、テディも無事に戻ってきた。しかし、それはロニーにとってステフとの別れを意味していた。いつの間にか自分にとって、ステフがかけがえのない存在になっていたことに気づくロニー。

 別れのとき。ロニーはじゃあ、と簡単な言葉しか口にできず、ステフに背を向ける。堪えきれず涙が溢れ、名前を呼ぶステフの声に振り返ることもできず、ロニーは急ぎ足でその場を離れた。

  ⬇

▪ 久しぶりにプラハの自宅に戻ったルカとテディ。壊されたものなどは処分され、部屋はきちんと片付けられがらんとしていた。ルカはついでに戸建てデタッチドハウスに越そうか、と云いながら結婚の話をする。だがテディは煙草を口実に返事をごまかし、いろいろ考える。

 なにも聞かないまま、わかったと云うルカ。ぴんとこないんだろうと云われ、テディは結婚することでこれでもうなにがあっても安心、とふんぞり返ってしまいたくない、などと答える。ルカがいないとだめだからじゃなく、ルカのために傍に居たい、と思えるようになったら、と。

 それは本音だったが、テディにはもうひとつ、懸念することが生まれていた。

  ⬇

▪ プラハで暫しの休息を終え、欧州ツアーが再開。コペンハーゲンでの公演終了後、レストランでいつもの酒宴を開いている一行。話題は事件のことになり、質問攻めにあうテディ。ちょっと困った顔をしながらも、テディはドミニクにお礼を云わなくちゃと話し始める。

  ⬇

▪ チューリヒのホテルで退屈していた日のこと。ドミニクにストレス発散に行きましょうと連れていかれたのはシュプライテンバハにある射撃場だった。そこでテディとユーリは、きちんと銃についての基本から学び、ライフルや拳銃ハンドガンでの射撃を体験した。

 それまで銃など触ったこともなかったテディは、そのおかげで自分を捕らえていた男の銃が弾切れだとわかり、銃を拾ってすぐに装填もできたのだと話した。テディが犯人に銃を向けたという話をこのとき初めて聞き、驚くロニー。

  ⬇

▪ そして次に、フラッシュメモリはどこに隠していたのかという話に。

 なんだか言い難そうにテディがユーリに耳打ちする。云ったらまずい、法的にはアウトじゃない、などという言葉が聞こえ、ロニーは云いなさい、と詰め寄る。しょうがないなという顔で、屋上だと答えるテディ。

 事務所のある建物の屋上で、テディとユーリは大麻を栽培していた。チェコではひとり五株まで、自分で愉しむぶんの栽培はいいということになっているが、ロニーがまさかと確認すると案の定二人分十株が同じ場所にあるという。

 人数集めさえすれば何株でも栽培していいってことになる、ありえない! と説教を始めるロニーに、皆は声をあげて笑った。

  ⬇

▪ 欧州ツアーもいよいよファイナル、一行はロンドンへとやってきていた。バンドにとっては第二の故郷のようなロンドンの、すっかり馴染みになったホテル。パブへ行ったり日本食レストランへ出かけたり、ホテル内で食事を済ませたりと思い思いに過ごす面々。

 テディはひとり、誰になにを告げることもなく、ふらりと姿を消していた。

  ⬇

▪ 賑やかな街から外れ、寂れた通りを歩くテディ。用を済ませ、地下鉄アンダーグラウンドでピカデリー・サーカス駅まで戻るとテディは、ホテルに戻る前に外に出た言い訳をつくっておかなきゃいけないんだったと、チャイナタウンへ向かう。

 好物でもテイクアウェイして、それから戻ろうと思っていると、後ろから声をかけられる。ファンだと思い、無視して歩み去ろうとするが、その声は「セオドア・ヴァレンタインだろ」と、呼び方を久しく耳にしていないものに変えた。寮制学校時代の同級生、エッジワースだった*⁴。

 エッジワースと一頻り昔話をするが、早くホテルに戻るつもりだったのに、とふと思い、テディは自己嫌悪に陥る。つい考えこんでしまい、元気がないと感じたのであろうエッジワースは力付けようと優しい言葉をかけてくる。自分がどんなに最低か、思わずぶちまけてしまいたくなるテディ。

 懐かしい、大切な友人の顔を真っ直ぐに見ることもできない自分を恥じ、テディはポケットから買ってきたばかりのヘロインのパケットを出し、びりびりと破いて棄てる。

  ⬇

▪ いろいろあったツアーもようやく終了、一行はロンドンの老舗パブで打ち上げ、フィッシュ&チップスやステーキ&エールパイなどとビールを堪能していた。追加のオーダーが運ばれてきたとき、店員が花束を届けてくれる。中に二枚入っていたカードはロニーと、テディ宛だった。

 テディはカードに書かれたメッセージを読むなり、フロアを飛びだしていってしまう。しかしロニーは落ち着いた様子で、あの神出鬼没な人はもうその辺りにはいない、と苦い笑みを浮かべる。 

  ⬇

▪ エピローグ。

 ツアーも終わり、長いオフに入る前。ロニーはバンドメンバーを集め、オフの間の行動についての注意としてくどくどと説教じみた話をしていた。

 と、そこへステフがひょっこりと顔をだす。想像もしなかった来訪に茫然とするロニー。ステフは新たな仕事のため、しばらくプラハに駐在することになったと云う。住むところを探していると云うステフに、部屋の余っている広いフラットがあると、ロニーの住んでいるところを勧めるルカたち。

 云いたい放題なルカやユーリたちに、顔を真っ赤にしていいかげんにしなさいと大きな声をだすロニー。

  ⬇

▪ 笑いながら事務所を飛びだしたバンドの五人。

 見上げると、ロニーとステフのふたりが仲良く窓から顔をだし、手を振っていた。おめでとう、よかったなと手を振り返し、口笛を吹く。

 それに応えるように、窓際のふたりは見つめあってキスをした。





───────────────────

❐ DOUBLE TROUBLE ≫ https://kakuyomu.jp/works/16816927861467853798

───────────────────









───────────────────

※1〈THE LAST TIME〉、《§ Year 9 / Summer Holidays 「慰み」》。

※2〈グッバイ、イエロー・ブリック・ロード〉でのエピソード。

※3〈THE LAST TIME〉、《§ Year 9 / Summer Term 「人見知りの編入生」》。

※4〈THE LAST TIME〉で登場したキャラクター。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る