紅桔梗の宝玉

記憶世界から戻って来たメイブは、泣きながら嗚咽おえつしている。それを見たウェンディゴがため息をつく。


「落ち着け。精神体なんだから吐くものなんてないだろ。何があった?」


「間違いない。あいつは、この前見た世界皇帝よ。あいつが悲しいフォルトナの前世を更に無茶苦茶にした。」


「だから、何があったんだ?」


「あいつは悪魔ルシフェルなのよ。フォルトナとフローラさんに異能を移植して地獄の門をくぐり、それを取返すのが世界皇帝の筋書きだったの。フォルトナを騙して、仲間のように振る舞い、最後に食べてしまったわ。」


「敵は堕天使なのか。では、フォルトナの心を取り戻す方法をしっかりと考えて来い。最後は紅桔梗の宝玉だ。」


メイブはウェンディゴの顔を見て頷くと、紅桔梗の宝玉に触れていた。







そこは真っ白な空間。広さは認識出来ないが金の扉と、所々に金色の魔法陣のような幾何学模様が浮かんでいる。ロイスが羽の生えた金髪の美少女と話をしている所だった。メイブは話の内容とロイスが死んだ事から、天界か神界の類であると推測していた。




「嫌だ。俺はアネモネと同じ天国へ行く。もう疲れた。転生などごめんだ。」


「ですが、それは無理ですね。アネモネさんは、とても大きな罪を犯しました。地獄行きが確定しています。」


「それなら、俺も地獄へ行くまでだ。」


「残念ですがそれは選べません。あなたは天国行きです。」


「ふざけるなっ。お前は何者なんだ?」


「私は女神デーメーテール。あなたを転生させる為に、こちらにお呼びしました。そして、アネモネさんが助かる方法が一つだけあります。もう一度、同じ世界に転生し諸悪の根源をあなたが打ち倒す事で、アネモネさんの罪が消えます。あなたがもう一度死ぬまではアネモネさんの地獄行きも保留にしておきましょう。それを討伐すれば、いつか天国で再開する事も叶うでしょう。次に死んだ時、あなたが地獄行きでもない限りはね。」



メイブはアネモネの為に地獄に行く覚悟をするロイスを見て、胸が締め付けられるように苦しかった。この時初めて、長い記憶の旅の中でロイスであるフォルトナに恋をしている事に気が付いた。同時にその恋は絶対に結ばれないであろう事を知る。話を聞く限り、ロイスの転生の目的はロベリアを倒す事であるが、その先にはアネモネと天国で再会するという目標があったのだ。


メイブが考えている間に、フォルトナは別の女神と話をしていた。目の前の女神デーメーテールがなぜかメイブの方を直視している。


「それでも、あなたはフォルトナを愛せますか?」


「女神デーメテール様。それはもちろんの事です。この愛も正真正銘の本物なのですから。私の生涯をかけてフォルトナを愛する事を誓います。ってアレ? ここはフォルトナの記憶世界のはずじゃ?」


「ふふふ。ならばメイヴ ヘルヴォールよ。そなたはそなただけの系譜を守り抜きなさい。妖精や全ての亜人達を治めデックエルフアールヴとして生きるのです。あなたの敵もまたとても強大です。ですが、それがいずれフォルトナの力になります。あなたにはこれを渡しておきましょう。これには奴隷の身分を解放する力があります。」


「女神デーメーテール様。恐悦至極に存じます。そして、ご啓蒙、感謝致します。」


メイブは女神デーメーテールとの尊い会話の内容に感動していた。それは幼い頃から憧れていた女神という存在。そして、神を前にして心の中で新たに決意をする。

フォルトナを幸せにする為に、精一杯の事をしようと。女神デーメーテールを前に、深々と頭を下げ、自分もロイスやフローラ、アネモネのように命がけで愛する事を誓っていた。


「メイブ。私ものってしまったけど、流石に仰々しいわよ。ロイスの記憶を旅しているんでしょ?次は女神ハルモニアの方に行きなさい。」


「はい。」





メイブがロイスの方に近づくと、女神ハルモニアとの話を聞いた。


「人間が持つ異能とは、太古の昔に神が天使に与えた3つのソウル欠片ピースと同じような効果があります。そして、あなたには既に異能が2つあります。3つ目を与える事であなたの魂の形が完全なモノへと変化する事でしょう。異能の性能が互いに作用し引き上げられたり、統合された1つの魂に何らかの能力が宿る事もあります。これは普通の人間の肉体ではとても耐えきれないものです。人間であれば、ソウル欠片ピースが肉体に溶けだし、少なくとも体は化け物のように変化します。」


「化け物になるのは嫌だぞ?」


「コホン。ですので、あなたは普通の人間には転生出来ません。天使に似せて作り出した最初の人類。太古の昔に神が開発した試作タイプではなく、悠久の時を使い神々が完成させた真なるtrueハイヒューマン。それをあなたと因果で結ばれた人間の子宮内に胎児として転送させます。」


「それだと、ロベリアを倒す事が簡単な事に思えるな。」


「【暴食】を持つ大悪魔は、かつて、神をもっとも手こずらせた悪魔の一人です。あなたが3つでも、【暴食】の悪魔は、無制限に異能を持っています。【暴食】は魔法の力で魂もしくは器に、異能を複製する事が出来るのです。魂に複製すれば完全なソウル欠片ピースとして機能し、器に複製すれば劣化した能力として無制限に蓄積ちくせきさせます。最も魂には3つしか入らないので、そこには自分自身の凶悪な欠片ピースを宿す事でしょう。それでも完全体でない現在であれば簡単に討伐出来るかも知れません。」


「完全体ではないとはどういう事だ?」


「大魔王は自分自身のソウル欠片ピースの回収がまだされていないのです。大魔王を倒すのに一番簡単な方法は、私が与える【邪眼】の能力で完全体になる前、もしくは、それが完全に定着する前に倒してしまうという事です。」




一通りの説明を聞いた後で、記憶の世界の場面が移り変わっていく。それはセルティー食堂の住居スペース。フローラが執事達の前で赤ん坊を抱いている場面だった。最後の宝玉の場面がフォルトナが赤ん坊だった頃の姿という事で、これから15年間も見守る事になるのかと考える。だが、長期間になる事を予想し憔悴しょうすいしているのではない。メイブは愛するフォルトナを産まれた時点から、その成長を感じられる嬉しさで興奮していた。



「お嬢様。本当に不思議です。お相手がおりませぬのに、どうして、ご出産出来たのでしょう。」


「寂しい逃亡生活を見かねた神様が、私に与えてくれたたった一つの幸せかも知れないわ。アルバート、オリバー。この子に怪しまれぬよう、これからは奥様と呼んで頂戴ちょうだい。お爺様。あなたの孫ですわよ。」


「フローラ。本当に良かったですね。それにしてもかわいい子じゃのお。」




だがメイブの想いとは関係無く、一瞬で記憶世界の時が進みフォルトナが6歳の時期に飛ばされていた。場面は教会で、神父様の前に家族三人で祈りを捧げている所だった。


「それでは、女神デーメーテール様に誓い、そして、祈りなさい。」


「「女神デーメーテールに誓います。私は私の異能をテスモポロスの人々が幸せになる為だけに使いま――」」


フローラと老人が祈りを捧げているとその誓いに疑問を持ったフォルトナが二人に話しかける。


「お爺ちゃん。母上。どうして幸せの為にしか異能を使っちゃいけないの? いろんな人の異能を見て来たけど幸せの為に使う異能ってないんじゃないかな? それにどうしてボクには異能が3つあるの? 母上も2つだし僕達は特別なの?」


神父がそれを睨むがフォルトナはまったく気にしていなかった。フローラが祈りを中断し、フォルトナを抱きかかえた。


「すみません。神父様、この子はまだ子供です。戯言なのです。少しお待ちください。」


教会の隅で、フローラ達家族は話し合いを始める。


「フォルトナ。あなたには鑑定が出来て、私が2つ。あなたが3つ持っていると言うの?」


「そうだよ。」


「フォルトナ。その事は絶対に誰にも言ってはいけんぞ。」


「うん。言わない。」


「せっかくお爺様のおかげで安息の地に来れたと言うのに、心労をおかけしてすみません。」


「あの時に言ったではありませんか。私は生涯あなた様の味方です。おっと、本音が出てしまいました。街のみんなにバレないように気をつけないと。儂の生涯の締めくくりとして、ひ孫にまで恵まれ、それを心配出来るなんて幸せ以外の何ものでもない。」


フォルトナに自分が指摘された事はフローラには身に覚えがない。たくさん鑑定をして貰って来たが異能が2つあると言うのは聞いた事がないのだ。フローラは落ち着いて考える。フォルトナが嘘を言う事は今までに一度もなかった。だから、その話を信じる事にした。そして、お爺様に自分の気持ちを伝えた。



「お爺様。私はずいぶんと心を病んでいましたよね。それは誰かに殺されるかもしれないという感情が、心を支配していたという事です。ですが、もう私は怖くありません。この子が幸せに暮らせるなら命だって投げ出す覚悟なんです。」


「そうじゃな。この子が産まれてからフローラは本当に強くなった。この大切な子を一緒に守っていこう。」


そして、三人は、神父の元に戻って行く。


「神父様。やっぱり戯言でした。この子は本当に変わっていてよく大人を困らせるんです。今日はもう帰ります。子供のいたずらですから、くれぐれも他言無用でお願いします。」


「ええ。わかりました。この事は誰にも言いません。私は神父ですよ。信じて下さい。」





だがメイブは神父を信用していなかった。フォルトナを睨んだ時の目が邪悪の者を見る目つきだったからだ。フローラ達が帰った後もメイブが残っていると、神父は入口の兵士に物騒な話を持ち掛けていた。


「極秘に神殿騎士達を集めよ。このテスモポロスに魔王が誕生した。」




メイブは部屋の隅で落ち着かない様子だった。フローラ達に危険を知らせたいが、そんな方法があるわけがない。そもそも、メイブは過去の出来事を覗いているのだ。フローラ達が家に戻って約一時間が経過した。夕飯はフォルトナの好物であるアルバート特製の執事風肉じゃがだった。


食卓につく家族三人と執事達。フォルトナに身分の違いで人を判断させない教育の為に、執事達も家族のように同じ食卓を囲んでいる。だがフローラの本当の気持ちは、王家の執事を辞め自分に着いて来てくれたアルバートやオリバーを本当の家族のように思っているからこそだった。

いただきますの挨拶を済ませフォルトナが肉じゃがを口に運ぼうとすると、家の庭から声が聞こえてくる。フローラ達は慌てて窓の外を確認した。そこには鎧を着こんだ騎士達の姿がある。そしてその先頭で兜を抱え叫んでいたのは、先程の神父だった。


「魔王とその配下よ。姿を現せ。」


「いくら魔王とはいえ、まだ、子供だ。私は神父でありテスモポロス最強の神殿騎士。その私が率いる10名の最高の神殿騎士達。これでまったく負ける気がしないわ。テスモポロスの平和の為に討伐してくれる。」


お爺様が真剣な表情でフローラと執事達の顔を一人ずつ確認し、頷いていく。フォルトナだけが夕飯を楽しんでいた。


「全員で逃げるのじゃ。ここは儂が引き受ける。」


フローラはそれを否定する。絶対にそんな事はさせたくない。フローラにとってのお爺様は、今では欠かす事の出来ない家族の大黒柱だった。


「お爺様。そんなの駄目よ。全員で戦いましょう。アイスガードが塞がれている以上、私達に逃げる場所なんてない。いくらテスモポロスの兵士が他と比べ物にならないくらい強くても、私達には加護の力がある。オリバーはフォルトナを連れて隠れていて頂戴ちょうだい。」


だが、お爺様も断固として引かない。


「駄目じゃ。フローラ、この爺の最後のわがままをどうか聞いておくれ。仮初めの立場とはいえ、儂は孫とひ孫を心から愛しておる。フォルトナにかっこいい所を見せてやりたいんじゃ。アルバート。オリバー。儂がいなくなった後は、お前達がお2人を支えるのじゃぞ。頼んだからな。」


「仮初めなんかじゃない。そんな事を思った事は一度もないわ。テスモポロスに連れて来てくれた時から、お爺様は私の本物のお爺様よ。心で繋がった家族なのよ。」


「だったら、余計にかっこをつけさせておくれ。私の愛するフローラ。裏口から出て行きなさい。」


「いやよ。絶対にいやー。」


「アルバート。フローラを捕まえて絶対に離すんじゃないぞ。儂が出て行ったらみんなで逃げてるのじゃ。」


「セバス様……しかし。」


「しかしじゃない。アルバートをハウス スチュワードにオリバーをバトラーに任命する。これより、全身全霊で主を支えよ。奥様と坊ちゃんの事を頼んだぞ。」


「セバス様。かしこまりました。」「セバス様。今まで本当にありがとうざいました。」


前任のハウス スチュワードに、アルバートは執事らしく、オリバーは感謝の意を伝えていた。セバスチャンは笑顔でフローラを見ると、庭に飛び出していった。


「いやー--。アルバート離しなさい。命令よ。……お爺様が……お爺様ぁー。」


ティオール邸の庭には、騎士達に近づいていくセバスチャン ティオールの姿があった。


「神父。約束を違えおったな。それに儂の孫は魔王などではない。どちらかと言えば神が遣わしてくださった神の子じゃ。」


「邪悪な者の誘惑に惑わされるな。やってしまえ!」


「お爺様!」「「セバス様ー。」」


セバスチャンは神殿騎士達に囲まれ体を貫かれた。


「そんな。……お爺様。いやー----!」「「…セバス様。」」


セバスチャン最後の言葉はフォルトナに向けたメッセージ。食事を終えたフォルトナは神経を集中させ、異能【全眼】の索敵により、その言葉を聞いていた。


「我が孫。フォルトナ。スリーダン国の正当な王位継承者よ。いずれお前は世界に羽ばたく。その立派な姿を儂も見たかったのお……。」


続ける次の言葉がセバスチャンの最後の言葉になった。


「我が命と引き換えに敵を殲滅せんめつせよ。【諸刃の剣】。」


異能【諸刃の剣】。それは、自分の生命力と引き換えに体から刃を噴出する異能。セバスチャンは今までこの異能を一度も使った事がなかった。だからこそ、誰もその凄まじい威力を知らない。1人でも多くの敵を道連れにしたいと考えていたセバスチャンだったのだが、体から出た全生命力を引き換えにした無数の刃は、神殿騎士全員の体を貫いていた。


泣き叫ぶフローラと執事達を置いて、フォルトナが神殿騎士達に指示を出していた神父の前に歩いて行く。唯一離れた場所にいた神父だけが無傷で生存していたのだ。


「魔王! なんたる凶悪な下僕だ。だが、お前自身はまだ子供。迂闊だったな。これは私にとって千載一遇のチャンス。滅びてしまえ。」


神父の繰り出した剣は、フォルトナの手間で止まってしまう。それを見たフォルトナが不気味に笑っている。


「ペナルティーって言うのがあるらしくてね。おじさん。僕達に嘘をついたでしょ? 言わないと言っておいて、ここで死んでいる10人に話したんだよね。そして、それはお爺ちゃんの死に関わってしまった。あーあ。もうお爺ちゃんとは遊べないや。ペナルティを許可する。」



フォルトナが神父に近づいている事に気付き、慌てて走り出すフローラと執事達。その眼に深く焼き付いた瞬間は、神父の全身がはじけ飛ぶ姿だった。


返り血を全身に浴びたフォルトナがクスクスと笑っている。フローラはフォルトナが本当に魔王なのかも知れないと感じていた。だが、母の愛はとても大きい。フォルトナを抱きしめると大きな声をあげて泣いていた。魔王だろうがなんだろうが、自分の息子である事にかわりない。セバスチャンが救ってくれた大切な命が、無事でいてくれて本当に良かったと泣きじゃくっていた。同時に死んだセバスチャンの事を思って泣いている。


アルバートは、ハンカチでフォルトナの顔を拭っていた。それを見たフローラがアルバートの顔を見上げる。


「アルバート。もうどうすればいいかわからない。お爺様が死んじゃったよー。」


「フローラ様。汚れてしまった坊ちゃんを、お風呂に入れてあげて下さい。私とオリバーはセバス様のご遺体を部屋に運んでから、騎士達の亡骸を隠します。」






数日後、フローラはテスモポロスの端にある文明とは真逆の大自然の中、聖なるニグリスの泉で、幼いフォルトナを清めていた。


考えてみれば、フォルトナは、時折、悪魔のような笑顔で、自分に害をなそうとする者を不幸のどん底に落としてきた。それらは偶然の事だと思っていたのだが、神父の一件で、フォルトナには、得体の知れない何かがある事を感じていた。それを祓う為に聖なる泉で体を清めようと考えたのだ。


「フォルトナ。これからはお友達をいっぱい作りましょう。あなたは人を想う心を育まなければならない。」


「やだ。僕は時間があれば修行をしないといけない。ウェンディゴが煩いんだ。それに友達なんていらない。」


「異能の副作用で、あなたは悲しみの心が感じられないんでしょ? だったら人を慈しむ心を伸ばさなきゃいけないの。」


「母上とアルビーとオリバーの事は大好きだよ。死んだお爺ちゃんが一番好きだったけど。」


「ありがとう。でも友達は作る。これから忙しくなるわ。町中の子供達を招待しなくちゃね。そうね。部屋はたくさんあるから、お泊りなんか良いわね。」



場面は一気に加速していた。加速した記憶世界の中で、悲しみを知らないフォルトナは、フローラが用意した友達達に暴言を吐いたり、嫌われる事をあえてやったりして楽しんでいた。当然、友達など出来るわけもなく少年時代は過ぎて行った。




そうして、時は、ルカとの出会いの場面に切り替わる。




ルカとフォルトナは、領主を倒し、アイスガードの街でフローラが世界皇帝に食べられた。





だが、メイブはその悲しみの中、フォルトナの姿を見て、驚愕きょうがくしていた。食べられるフローラを見て、フォルトナは嬉しそうに笑っていたのだ。


メイブはそれで、全ての事を理解していた。




こうして、記憶世界のメイブの旅は終わる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る