とあるヒナが繋いだ人間のひなと鬼のすえのぼうの温かな交流が始まるまでのお話。物語はひなの世界とすえのぼうの世界を交互に描き、最後に繋がっていくような構成で、一気に読んでも一話一話じっくり読んでも面白いです。最後の結末に至るまでにひながどれほどの努力をしたのか、作中には描かれませんがそういった事を想像しながら読むのをお勧めします。ひなの粘り強さ、コツコツと語り続けたであろう芯の強さ、すえのぼうを信頼している純粋な心、どれも見習いたいものです。
泣き虫鬼とひなのとても可愛い昔話です。少しずつ少しずつヒナが成長して巣立っていくお話。描写もとても可愛らしく、読み終えると笑顔になります。小さなお子様にも聞かせてあげたい、絵本のようでした。オススメです!