「ピヨピヨ、ピヨピヨ……」

「なんの真似？」

「ひなが、ヒナのまねえぇ」

「おもしろくない！」

チビとシロは同時に、ひなにツッコミ

ひなは知らんぷり

「広場の木にね、小鳥が巣を作っているの」

「また勝手に、お山に行っていたんだね！」

あぶないから行くときはいつも一緒に

チビとシロは、ひなにいっているのですが

「だって、いったら、止めるもん！」

ひなは口をとがらせました

チビとシロは顔を見合わせて、ため息

「ヒナが生まれたの！　かわいいの！！」

ひなが、ヒナを見に

ぽかぽかの日差しに心が浮き立っているようでした

山の騒ぎはまだ、ひなたちの耳には届いていません

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