第6話 父親の威厳
アタシが
「本格的にモデルになりたい!」
と言った時、お父さんは
「バカか?お前は!こんな田舎に住んでいてモデルなんて仕事、出来る訳が無いだろう!それに女みたいな格好しやがって!それよりも、そんなガリガリじゃ畑も田んぼも出来ないぞ!もう少し体力をつけろ。農家はな、下半身が大事なんだ。年を取れば歩けなくもなる。その為にスクワットをしろ。スクワットを毎日すれば、下半身に筋肉がついてガッシリとした体になる。夢みたいなことを言っていないで、現実を見るんだ!でなければ、大学に行け!大学に行って勉強しろ!」
と、言った。
お母さんに相談しても、まともに相手にしてくれない。逆に
「お父さんが言うことは、絶対に正しいのよ。黙ってお父さんの言う通りにしなさい」
と、お父さんの方を持った。
瑠璃にも相談したけど、出産した子供が双子で子育てで精一杯。いつも
「何か困ったことがあったら、いつでも相談してね。私は樹里のお姉ちゃんなんだから。」
と言っていたが、今はもう自分の家族のことが大変で、アタシの話どころじゃない。
誰の理解も得られ無い。
この家の中ではアタシは1人だ。と思った。
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