幼馴染におままごとで好きだよとか結婚しようとか言ってたらそのままずっとおままごと続行中と思われて相手にされないので仕方なく幼馴染を諦めて彼女をつくることにしました…がまさかのハプニングです

猫の集会

おままごとじゃないっス

 オレの名前は、圭太けいた

 高校一年生。

 

 キラキラの高校生活が待ってるぜ!

 

 かわいい彼女ができるかもしれない。

 

 フンフンと鼻歌を歌いながら入学式に向け

 て髪を整えていた。

 んだけど…

 

 えっ⁉︎

 オバケ⁉︎

 

 ふと鏡の後ろに視線…

 よく見るとオレの視線の先に幼馴染の、み

 のりが立っていた。

 

「オワッ、みのりかよー…。オバケみたいな

 登場してくんな」

「だって、圭太があんまり楽しそうだったか

 ら、声かけづらくてさ」

「あー、だって今日入学式だろ?気合い入れ

 なきゃだろ?」

「えー?気合いなんか入れてもどうしようも

 なくない?」

 

 …全く。

 みのりは、全然わかってねーな。

 

「いいか、はじめが大事だろ。第一印象‼︎」

「はぁ〜、そうね…」

「おまっ…まぁ、みのりは恋と無関係だから

 な。さ、お子ちゃまは早く朝ごはん食べて

 おねんねなさい」

「だれがお子ちゃまだよ。てか、あたしも入

 学式だわ。寝てる場合じゃないし。」

「あー、そうなんだ?じゃ一緒に行くか?」

「うん。そうしてやるよ」

 

 まったく…みのりは、全然オレの事を相手

 にしてくれない。

 ずっと好き好きアピールして頑張ったのに

 全く動じず…。

 

 もういい加減諦めて新しい恋に生きようと

 決めた。

 

 

 そろそろみのりも支度終わっただろうと玄

 関をでると…

 

 え…⁇

 

 え、えええ⁉︎

 

 みのりーー‼︎

 

 クッソー‼︎

 

「おい、みのり」

「え?何?」

「そんな髪おろしてかわいい制服着て何して

 んだよ」

「は?普通でしょ?」

「いやいや、それは普通じゃないよ。髪縛り

 なよ」

「えー…」

 

 少し不満げに髪を結びだすみのり。

 

 

 ‼︎

 

「みのりーー‼︎」

「今度は何?」

「やっぱり髪おろしたほうがいいかもな…」

「は?なんで?」

「なんでも‼︎ほら行くぞ‼︎」

 

 まったく…。

 あんなセクシーなうなじお披露目しようと

 するなんて。

 

 

 オレたちは、幼馴染でしかも同じ高校に通

 う。

 

 クラスは、別々だったけど同じ高校なら少

 し安心だ。

 

 

 とりあえず無事入学式も終わりのんびりベ

 ッドに転がり本を読んでいた。

 

 するとみのりがやってきて、

「どぅ?かわいい子いたぁ?」

 なんて呑気に聞いてきたじゃないか。

 

 …

 

 いねーよ。

 やっぱりみのりが一番だよ。

 

 なんて言えるわけもなく、

「あー、まあな」

 と適当に返事をしてみた。

 

 するとみのりが、

「あたしもイケメンみつけたよ〜」

 なんていうじゃないか!

 

「は?みのりは恋愛に興味ないんじゃないの

 ?」

 と慌てて質問すると、

「え?あたしだって恋くらいしたいよ」

 と返してきた。

 

 …

 

 あー、なるほど。

 今までオレも含めてみのりの興味を持てる

 男性がいなかったってことか。

 

 

 はぁーあ。

 一気に崖に突き落とされた気分だった。

 

 どんどんおちていく…

 底のない真っ暗な空間に吸い込まれる一方

 だ。

 

 

「ねぇ、だから聞いてるー?」

 

 ハッ⁉︎

 みのり…

 

「まだいたのかよ」

「いるさ、で?行くの行かないの?合コン」

 

 はぁ〜⁉︎

 合コン⁉︎

 

「合コンって…オレ女装すんの?てか、スカ

 ート、スカートがねぇよ」

 

 ペシっ。

「いってー」

「なんで女装すんのさ、男友達二人連れてき

 てってこと」

「あー、、、」

 

 合コン…

 

 みのりにもついに彼氏が…

 

「てかさ、イケメンいたんじゃないの?」

「あー、それはそれじゃん?彼女いるかもし

 れないしー…」

 なんて言い出したよ。

 

 なんとしてでも合コンは、阻止したい。

 でも…

 みのりに合コンのお誘いなんてこれから沢

 山くるはず。

 

 赤飯にかかってるゴマくらいくるんじゃね

 ⁈

 いや、もっとかもしれない。

 

 お茶碗一杯分の米粒くらい⁉︎

 

 …なら、いま一回だけ阻止しても無駄だ。

 

 

「よし!合コンな。わかったよ、友達誘って

 みるわ」

 

「うん。ありがと」

 といいみのりは、帰っていった。

 

 …

 

 みのり、みのりみのりみのりみのりー‼︎

 やっぱりオレみのりがいいよーー‼︎

 

 なんでオレじゃダメなんだよー‼︎

 と枕をサンドバッグにするもただただ埃が

 舞うだけだった。

 

 

 で、合コン当日。

 

 みのりは、なかなかモテていた。

 

 ちくしょー‼︎

 

 でも、オレもなかなかモテるじゃん。

 

 だけどさー…、ぜんぜんダメだー。

 どうしてもみのりが気になって違う女の子

 が入ってこないよー。

 

 なんだか、無意識にオレはバリアを張って

 いる感じだった。

 

 みのり愛のバリア、ウィーン。

 作動中、作動中。

 みたいな…。

 

 ダメじゃん。

 全然そんなんじゃオレ彼女できないじゃん。

 

 なんでオレはそんなにみのりがすきなんだ

 よー…。

 

 改めて思う。

 オレはみのりが忘れられない。

 

 自分の感情に落ち込む。

 

 ま、でも一応他の女の子と仲良くしたよ?

 少しずつリハビリしてけばいいよね?

 そしたら、みのりを忘れられるよね?

 

 だってみのりに先に彼氏できたらオレ立ち

 直れる自信ない。

 

 だから、絶対にオレが先に彼女つくる‼︎

 

 

 その数日後、朝みのりと登校時間が被った。

 

「あ、ウッス」

「あー、おはよ」

 

 …

 

 何話す?

 と思っていたらみのりから、

「この前の合コンさ、圭太モテてたじゃん」

 なんて言われた。

 

 …

 

「あー、でもみのりこそモテてたよね?どう

 なの?付き合っちゃったりするのかなー?

 みのりくん」

 とふざけて質問してみた。

 

 すると、

「あー、どうかなぁー」

 とはぐらかされた。

 

 き、気になる。

 でもそんな素振りなんてみせないで、

「ふーん」

 と、どうでもいいです風にこたえた。

 すると、

「圭太はどうなの?気になる子いたならあた

 し言っといてあげるけど」

 なんていうじゃん。

 

 ですよねー。

 オレなんて眼中にないんだもんなー。

 みのりはさ。

 

 …

 

「あー、二人ともいい子だったよねー。」

「…でしょ?なら言っとく?」

「んー、とりあえず…んー…、」

「なにぃ?どっちか選べないって感じ?あ、

 二股とかやめてよ?」

「は?二股なんかするかよ。オレはこう見え

 て一途なんだからな」

「へー」

 

 どうでもいい、へーいただきました。

 

 そのどうでもいい感がオレの心にチクッと

 刺さった。

 

 なのでオレはみのりにプチ仕返しをした。

 

 いきなり壁ドンして、

「なぁ、みのり。オレの彼氏になれよ」

 と。

 

 するとみのりは、

「またふざけて〜、そんなん騙されないから

 ね」

 と跳ね返された。

 

 ハハハ。

 

 また冗談だと思われた。

 

 なんでって、オレは幼い頃からよくみのり

 とおままごとしていて、

「みのり、結婚しよう」

 とか、

「みのり、大好きだよ」

 なんて言ってふざけていたからだ。

 

 

 

 …

 

 …今になってこんなこと言っても、みのり

 には、またおままごとの延長してるとしか、

 とらえてもらえないのだった。

 

 あーあー…

 

 高校生活がはじまるにつれてどんどん大人

 っぽくなるみのり。

 

 辛いっす。

 どんどん可愛くなるみのりをみてるとマジ

 辛いー‼︎

 

 もうすぐみのりの隣をイケメン彼氏がおて

 て繋いで歩くんだろ?

 なんならニコニコ顔を見合わせてチューな

 んかして…って‼︎

 

 もうやめやめ‼︎

 そんな妄想終了ーー‼︎

 

 よし、決めた‼︎

 バイトしよう。

 

 脱みのり‼︎

 

 

 というわけでバイトを開始した。

 

 コンビニでのバイト。

 

 いつもは、お買い物で来てたけど…

 なんかこのポジションに立つと緊張するな

 ぁ。

 

「クスクス、そんなに肩に力入れなくても大

 丈夫だよぅ」

 

 ⁉︎

 

 先輩に笑われた。

 

 オレのバイト先には、一つ上のギャルかわ

 いい先輩がいる。

 

 丁寧に教えてくれるんだけどなんかいい匂

 いするんだよなー。

 

 オアシス。

 

 って、癒されてる場合じゃない。

 

 

 チクタクチクタクと時は過ぎ…

 

 

 そろそろバイト終わりかー。

 なんて伸びをすると、

「こらこらぁ〜、まだバイト中だぞぉ」

 とギャルかわいい先輩に軽く頭をポンとさ

 れた。

 

 あー…なんて心地よい頭ポン。

 

 なんて思っていたら…

 

 ⁉︎

 

 視線…

 

 視線を感じる方をみたら…

 

 でた‼︎

 みのりオバケ‼︎

 

「み、みのり⁉︎」

「あー、圭太」

「なにしてんだよ」

「みたらわかるでしょ。ジュース買いに来た

 の」

「こんな夜に危ないだろ」

「え、そうかなぁ?」

「そうだよ!オレもうすぐ終わるから待って

 なよ」

「あー…、うん」

 

 

 いきなりのみのりにびっくりした。

 みのりが待ってるから急いで身支度をした。

「お疲れ様でした」

 挨拶もそこそこに、みのりのもとへ一目散

 に向かった。

 

「お待たせ、みのり」

「あー、別にそんなに待ちに待ってない」

「あ、そうね…。とりあえず帰るぞ」

「うん」

 

 少し元気がないみのり。

 

「なんか元気ないな。どうした?」

「えっ、そんなことないよ…。それにしても

 圭太バイト先の先輩とイチャイチャしてて

 楽しそうだったね〜」

 なんて茶化してきた。

 

「あー、あの先輩なかなか優しくてさ、でさ

 すんごいいい匂いすんだよ」

 なんて調子に乗っていうと、

「へー、変態」

 と冷たく言われてしまった。

 

「ま、オレも男だし変態だ。」

 開き直ってやった。

 

「はぁ、そこ認めるの⁉︎ならさ、あたしだっ

 ていい匂いするから」

 ホレホレと髪をサワサワしだすみのり。

 

「あー、たしかに」

「でしょ」

 と言ったかと思うといきなり立ち止まって

 みのりが、

「ねぇ、あたし圭太のことずっと好きだった

 んだよ?先輩じゃなくてあたしをみてよ」

 とオレを優しくあごくいしてきた。

 

 えっ…

 

 みのりがそんなこと思っていてくれたなん

 て。

 

 この流れだとこのままキス…

 と思ったらさ、みのりがいきなり

「なーんてね」

 といいあっかんべーしてきた。

 

 はぁ⁉︎

「みのりー‼︎」

「キャ〜」

 

 いつもこんな展開だ。

 

 …

 

 完全に茶化されてる。

 

 このままじゃいけない。

 

 

 

 そんな話をバイト先のギャルかわいい先輩

 に相談すると意外な言葉が返ってきた。

 

 まさかの、

「なら、わたしと付き合わない?」

 

 …

 

 えっ⁉︎

 いいの⁉︎

 

 …みのりに彼氏ができるより先を越さねば

 ならないんだからそれもアリだろう。

 

 先輩は、事情も知ってるんだし。

 

 

「じゃあ、お…お願いします」

「はぁ〜い♡」

 というわけであっという間に彼女ゲット‼︎

 

 早速みのりに報告〜。

 

 みのりの反応は、とっても薄かった。

 

「あっそ」

 で終わりって…

 

 やっぱりか。

 やっぱりそんな反応かよーー‼︎

 

 ですよねー…。

 

 それからは、先輩に言われるままデートを

 何回か重ねたけど、ただのお買い物でいつ

 も終わる。

 

 

 そして今日もデートの日

 

 玄関を出ると…

 みのり…

 

 声をかけようとしたけど、なんか最近のみ

 のりは、近づかないでオーラがすごい気が

 する…。

 

 気軽に声をかけようもんなら、妊娠中の親

 猫みたいな剣幕で、シャーっと引っ掻かれ

 そうな雰囲気だ。

 

 声かけるのやめよ。

 

 と、ふいっとみのりとは別の方向に背中を

 向けた。

 

 すると、

「圭太!」

 とみのりがまさかのオレを呼んだ。

 

 …先輩と付き合うって報告したとき以来の

 みのり。

 

「みのり…」

 振り返るとかなしい表情のみのり。

 

 かと思ったらいきなり笑顔になり

「なにぃ〜、これからデートかなぁ」

 なんて茶化してきた。

 

 さっきの表情は…気のせいか?な?

 

「あー、うん。まぁ」

「そっかー、呼び止めてごめん。じゃ行って

 らっしゃーい」

 明るく手をふられた。

 

 あー、やっぱりさっきのは気のせいか。

 

 そしてみのりとわかれて先輩のもとへ向か

 った。

 

 でも…なんかひっかかるなー。

 

 もしかしたら…

 もしかしたら…

 

「先輩‼︎やっぱりオレ…」

「やっぱりみのりちゃん忘れられない?」

 

 ⁉︎

 心を読まれてる…

 

「あー、はい…すみません」

「じゃあさ、あたしが忘れる魔法かけるよ」

 

 ‼︎

 

 キ、キス⁈

 これは、キスする感じの体勢…

 

「せ先輩…すみませんっす!オレやっぱりみ

 のりがいいっす。ごめんなさい‼︎」

 

 オレは先輩からのキスを拒否して深々頭を

 下げて走った。

 

 みのりーー‼︎‼︎

 

 

 ハァハァハァ…

 めっちゃ久々に全力疾走したわー…

 

 

 ‼︎

 いた。

 

 みのりは、必ず嫌なことがあるとこの河原

 にいるのだ。

 

 

「みのり」

「!えっ?圭太⁉︎デ、デートは?」

「あー、それよりみのり…やっぱなんかあっ

 たよな?どうした?」

 

 オレの質問にいきなりボロボロと涙を流す

 みのり。

 

 …

 

 オレはみのりの肩を抱き寄せ

「泣け、泣きたい時は思いっきり泣け」

 と言った。

 

 するとみのりは、

「誰のせいだと思ってんのさー、バカ!」

 と、優しくポカポカと叩かれた。

 

「えっ?、オレのせい⁇」

「そうだよー…」

 と言いながらまた涙。

 

 え…

 

 オレ⁉︎

 

「あのー…」

 みのりの背中をポンポンとした。

 

 …オレ何したんだろう?

 

 みのりの眼鏡踏んじゃった?

 いや、みのり眼鏡持ってねーな…

 

 じゃあ、みのりの大事にとっといたお菓子

 食べちゃったっけ⁇

 

 はっ⁉︎

 食べたかも…

 

 この前めっちゃうまい生ナッツクリームチ

 ョコ三個ぐいしたわー…。

 

 アレってそのへんに売ってねーのかな…⁉︎

 どうするよ…

 

 食い意地半端ねーみのりだぞ⁉︎

 ど、どうすれば…

 

 あー、せめて一個残しとけばよかったー…

 

 

「すみませんでした‼︎」

 オレは全力でみのりに頭を下げた。

 

 するとみのりは、

「謝られても困るよ…だって好きなんでしょ

 ?」

 と優しい返しをしてきた。

 

 えと…こわいこわい。

 

 食いものの恨み…

 

 手汗を描きながら手を握りしめてこたえた。

 

「う、うん…」

 

 するとまた泣きだすみのり…

 

 えと…

 

 どうしたらいい?

 

 

 そうだ‼︎

 検索してみよう!

 そこらへんに売ってなくてもお取り寄せな

 らできるかもな!

 

 って事で検索検索。

 

 …チラリとこちらの様子をうかがうみのり。

 

 待ってろよー。

 今探すからな。

 

「ねぇ、何してんの?」

「探してんの」

「誰を?」

「チョコを」

 

「…はぁ⁉︎なんで今なの⁉︎」

 いきなりキレ出すみのり…

 

 なんでキレてんっすか?

 

 あー…、今すぐ食べたい感じ?

 てか、探すよりもっと詫びろ的な⁇

 

「おまえが泣くから新しいの探してんだよ」

「え…、ほ…他とか嫌だぁ」

 

 また泣き出した。

 

 …他じゃダメか。

 あー…、どうしたら…

 

「でもさ、オレが悪いから…だから…」

「悪いとかー…そういうんじゃないよね…好

 きになったのは仕方ないし…あたしがもっ

 とちゃんとさ…グスッ…」

 

 めっちゃ泣きながらそんな…

 

「オレ、みのりがそんなに好きなんて知らな

 くてさ…」

「うん…言ってないもん。てか、わざとバレ

 ないように隠してたし」

 

 あー…

 

「てか、隠してたの⁉︎」

「えっ…うん」

「普通にテーブルに置いてあったぞ」

「は?」

「え?」

 

 …

 

「…てか、デートの最中だったんでしょ?彼

 女のところに戻りなよ」

「あー…、別れた」

「は?なんで⁈」

「なんでって…なんでかなー…」

 

 …

 

「そっか。別れたんだ」

 急に明るさを取り戻すみのり。

 

「なんか感じ悪ー…」

「えっ…あぁ、ごめん…泣きたいのはそっち

 だよね…」

「いや、オレは泣きたいとかじゃないけどさ

 …てかさ、チョコくらいでそんな泣くなっ

 て」

 

「だからさっきからなんの話してんの?」

「えっ、テーブルの上にあった生チョコの話

 だろ?」

「えっ?」

「ん?みのりってなんの話してた?」

「あっ…それは…えとー…」

 

 ん?

 

 みのりのこの表情は、恥ずかしいときにす

 る顔だよな?

 

 みのりの顔を覗き込むと…

 

 

 ‼︎

 

 えっ⁉︎

 

 …

 

 ゾクゾク

 

 一瞬何が起きたのかわからないくらい頭が

 真っ白になった。

 

 でもすぐに我に返った。

 

 みのりがいきなりオレにキスをしてきたの

 だ。

 

 あの柔らかい感触…

 ずっと一緒にいたのに初めてのくちびると

 くちびるが触れ合った。

 

 ずっとしたかったみのりとのキス。

 それが不意打ちでいきなりされるとかマジ

 ありえねー‼︎

 

 最高じゃん⁉︎

 

「みのり…」

 オレはみのりとのキスを存分に味わった。

 

 何度も何度も長いキスをした。

 

 さっきみのりが言っていたのは、まさかの

 オレの事だったのか…。

 

 キスでお礼の返事を目一杯差し上げた。

 

 そしてそれに応えるかのようにお返しをく

 れたみのり。

 

 もう、おままごとの延長なんて言わせない。

 

「みのり、愛してる」

「うん、わたしも圭太のこと愛してる」

 

 ♡

 

 

 おしまい。

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