第5話閑話ー1

さて、この後呂尚ロショウが願っていた楽園に、無事辿り着けたのか、気になるところだが。


呂尚ロショウのことばかり書いておると、いつまでも呂望リョボウの話を書けなくなってしまう故……


では、もう一人の主人公である呂望リョボウは、呂尚ロショウが命からがら逃げていた時、何をしておったのだろうか?


ここから先は、わしが彼から聞いた話故に、正直嘘か本当か良く分からぬ。


なんせ、この呂望リョボウという奴は、“敵を騙すにはまず味方から”を、平気で実行する人間故、近くにいたこのわしでさえ、どれが本音なのかと時折疑ってしまう事数知れずなのだ。


まぁ、3000年経った今となっては、そんな事既に伝説の類いに入っておる故、何ら問題はないのかも知れぬが……


それでは、あ奴の若い頃の話を始めるとするか。





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