第8話大熊と子供達
俺達は、急いで村の広場に向かった
広場には20人程の若い男が集まっていた
「集まってくれた皆ありがとう最近は大熊が出て危ないから出来るだけ早く子供達を見つけよう!
居なくなってしまった子供は3人
1人目は、マールちゃん特長は茶色の髪の毛をポニーテールにしている。
2人目は、ドレミちゃん特長はピンク色の髪を背中まで伸ばしている。
3人目は、グレン君特長はオレンジの髪を短めにしている。
それで、3人とも10歳だ」
捜索隊リーダーが子供達の特長を教えてくれた
「皆で分担して探そう!」
「オオー!」
「俺達は、森に行こう!」
「はい!」
<森>
そこは、薄暗く草木の間から指す光が地面を照らしている
「この傷」
木の所々に引っ掻き傷があり獣が住んでいるのが分かる
「皆どこーだ?」
獣に見つかる可能性があるので声量を抑えて名前を呼ぶ
「どこにもいないですね」
「少し奥に行ってみよう」
~数分後~
「おーい!皆どこだー!」
ここら辺は、引っ掻き傷が付いてないので大声出して探すことが出来る
「キャーーーー!」
少し先から子供の声が聞こえた
「あっちだ!」
数十メートル進んだ先に3人の子供と大きな熊が居た
「キャーーーー!」
(やべ!魔法を早く使わないと)
「ウォーター!」
シャーーーー
俺の魔法は、大熊の背中を直撃した
だが、威力不足かあまり効いているようには見えない
「おい!こっちだ!」
「ガゥーーーー!」
俺は、大熊の意識をこっちに向ける為に大声を出した
ドカドカドカ
熊は俺達を見ると、ドカドカと走って距離を詰めて来た
「トルネード!」
俺は、風魔法のトルネードを使った
大熊は体制は崩したが直ぐに立て直し俺達に向かって走って来た
「これもダメか!」
「もっと強い風なら吹き飛ばせそうですけど」
「それだ!」
俺は、1つの策を思い付いた
「2人で同時に魔法を使えばいいんだ!」
「確かに2人で同時に魔法を使った方が強い風を起こせますからね!」
「123で使うぞ!」
「はい!」
「1.2.3」
「「トルネード!」」
2人のトルネードはすごいスピードで、大熊に当たった
大熊は、トルネードに飛ばされ勢い良く木にぶつかり気絶した
「やったー!」
「やりましたね!」
「って!喜んでる場合じゃねぇ!3人は!?」
俺達は、急いで3人が居た場所に向かう
「皆大丈夫か!?」
だけど、そこには子供達の姿はなかった
「どこ行ったんだ?」
「あっ!これ!」
リボンちゃんが、何かを見つけたようで、地面を指差し声をあげた
「靴の跡?」
そこには、俺の水魔法でぬかるんだ地面に子供の靴の跡が複数ついていた
「これを追って行けば子供達を見つけられる!」
「はい!」
俺達は、靴の跡を追って子供達を探す事にした
ここまでか、靴の跡は少し先で途切れていてそれ以上先はどこに行ったか分からなかった
「おーい!皆ー!あっ!見つけた!」
「え!本当ですか!?」
俺は、洞くつの近くを探して居たところ子供達を見つけた
「皆!大丈夫か!?」
「うん」
子供達は少し怯えていた
「皆!村に帰ろう!」
「うん」
俺が、子供達を連れて洞くつを出ようとした時
「キャーーーー!」
「リボンちゃん!?」
洞くつの外からリボンちゃんの叫び声が聞こえた
「助けて!」
大熊がリボンちゃんを片手で握りしめていた
「ウインドソード」
ウインドソードとは風を具現化した自由に操れる宙を浮く剣である
「やっ!」
剣を操り大熊に斬りかかる
ジャキン!
大熊は、鋭い爪で剣をガードした
「これならどうだ!」
俺は、剣を増やし同時に斬りかかった
大熊は、1つの剣をガードしたが、もう1つの剣はガード出来ずに体を斬られリボンちゃんを放し逃げて行った
「大丈夫か!?」
「うん、翔太くんが助けてくれたからありがとう」
俺達は、この後村に向かった
「おい!皆!子供達が帰ってきたぞ!」
村の人が俺達に気ずいて村の皆に知らせてくれた
「リボンちゃんどうする?」
「私は、一旦子供達を村の診療所に連れていって直ぐにおじいちゃん所に行きます」
「分かった俺は先に、村長の家に行って伝えてくる」
俺は、村長の家に向かうのであった
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