大好きな君に詩を唄う
どぅーきち
始まりの詩
初めて君を見た
入学式の日
新しい出会いを夢見て
少し緊張して
ゆっくりと息を吸って
門をくぐる
桜と一緒に風が吹いて
私の髪とスカートをなびかせる
青くて雲ひとつない快晴のこの日
私は転けた
最初の1歩を踏み外した
大丈夫?と声がかかる
桜の下で私は見た
心配そうに見下ろす男の子を
私は大丈夫と言う
でも男の子は心配して、私に手を差し伸べたんだ
怪我をした足を見て彼は酷く慌てて
軽く治療してくれた
一緒に行こうと
私の手を握って
少し急ぎ足で保健室に向かう
慣れた足取りでは無い
彼は必死だった
治療してもらって外に出ると
彼は優しい顔で待っていた
大丈夫?
また、私に手を差し伸べた
私はちょっと火照って
彼の手を握った
彼の手は暖かくて
優しくて
一緒に並んで、歩いてくれたんだ
これが恋だとはまだ気づいていない
始まりの詩
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