第7話 マスク

「若!お呼びですか。」

「弁慶!メロンが美味しい季節だな。」

「そうですね!若!」

「そうだ!午後に来客があるから、マスクを買ってきてくれ。」

「マスクですか?」

「そうだ!マスクだ。緑色のだぞ!」

「緑色の、ですね。」

「そうだ!」

「かしこまりました。」



緑色のマスク〜♪

緑色のマスク〜♪

鼻歌を歌いながら、いざ買い物へ!



ん?

なにか嫌な予感しかしないぞ?

まさか弁慶ー!?



そのまさかだったー!?



弁慶はスキップしながら、果物屋さん・・・の隣の、生活用品店に入っていくー!!



「すみません。緑色のマスクをください。」

「はい、どうぞ。」



若は、変わっているな。いらしたお客様に緑色のマスクをお渡しするなんて。

あっ!お客様は自然を愛する方なのだ、きっと!

薄い緑色がなんとも綺麗なマスクだ。お客様もきっとお喜びになるだろう。


「若!さすがです!この弁慶、無事に緑色のマスクをゲットしましたぞ!ただいま戻りますー!」

果物屋さんの前を通過し、弁慶は走り出した・・・。



いやいや弁慶、その前に若はメロンの話をしていただろう!?



そう!それが「うかつぼう弁慶」

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