『運命に負けた男』― 日本霊異記『女人の大きなる蛇に婚（くながひ）せられ、薬の力に頼りて、命を全くすることを得し縁』RemiX

題辞

　『愛欲（あいよく）ハ一非（ひとつにあらず）。（中略）

「是（こ）ノ女（おんな）先ノ世一男子ヲ産（うむ）。深ク愛心浴（あびす）。其（その）子ノ◯ヲ吸ウ

　母三年経（へて）、タチマチ病ヲ得ル。命ノ終時（おわりのとき）二臨テ、子ヲ撫（なで）◯ヲ吸イテ斯之言（かくいう）、『我生生世（しょうじょうのよ）常二生（いき）テ相（あわ）ン』

　隣ノ家之女（おんなのこ）二成（うまれかわり）、終（つい）二子ノ妻ト成（なる）、自ノ夫ノ骨を祀（まつ）ル（後略）』

【景戒 [著] ほか『校本日本霊異記』,日本古典全集刊行会,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1111789 (参照 2023-02-21)」】

　※読み下しに際し、『日本霊異記　全訳注』中田祝夫　を参照したことを付記します。

　※※適宜、旧字体等を置き換えた不正確な文であることを付記します。

　※※※◯の中は皆様の思った通りのものです。