6月27日(月)

彼女を好きになってから、初めて月曜日が苦痛で憂鬱だった。頭の中で思考がぐるぐるしていてまとまらない。梅雨の湿気さえも気にならないほどに、僕の頭は彼女のことと新興宗教でいっぱいだった。先日一方的に話しかけて去っていった彼は僕の数メートル先で友人らと会話している。少し前なら彼女と何を話そうか、セミナーでどの様な発言をしたら彼女にかっこいいと思ってもらえるかを考えていたので全く気にならなかった彼らのリア充ぶりが、今は眩しくて仕方がない。こんな時、相談に乗ってくれる友人がいれば。そんな自分勝手な思考までよぎる。全く集中できなかったので、三限と四限を受けた後早退し、家のベッドにダイブする。今まで騙されていたという事実と彼女が好きだという事実が頭の中で交錯する。宗教がなんだ、彼女と一緒にいられればそれで幸せじゃないか。だったら告白してみろ。という自分と、どんなに彼女が好きでも諦めるべき恋だ。新興宗教に絡んでいいことなど一つもない。次のセミナーも不参加にして彼女との関係を切るべきだと言ってくる自分がいる。どちらも正しくて間違っている。結局のところ正解などないのだ。僕はまた、思考の渦に飲まれていった。

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