第2話 作品のあらすじなど
さて、いざ書かん!と思い立ちましたが……作者は今まで「善人」と「ハッピーエンド」しか書いたことがありませんでした。
そもそも執筆を始めたのも、二ヶ月前という超初心者なのですが……。
善人が好きなので、読む作品も「良い人」もしくは「訳あって嫌な人だったけれど、最終的に良い人になる」みたいなものを好んで読んでおりました。
ですので個人的には、「ざまぁ」みたいな展開はちょっと苦手……最終的にはざまぁされた人も救われてほしいな、と思ってしまう甘ちゃんです。
そのため、自分で「ざまぁ」を書くとなったら……訳あって「追放」したような形にしたいな、と思ったのです。
後ほどあらすじは書かせていただきますが、ネタバレになってしまうので、一旦カクヨムの方の作品URLを貼らせていただきます(一万字程度の短編です)
https://kakuyomu.jp/works/16817330652979633219
読んでいただかなくとも大丈夫なようにあらすじを書かせていただきますが、描写も拙く展開が全ての作品ですので、ご一読いただけると少しだけ嬉しいです。
さて、あらすじですが……。
作品紹介には以下のように書いております(カクヨム版)
・・・・・
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」「ざまぁ」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう!さんにて同一名義にて掲載中です
・・・・・
以上が作品説明です。
ネタバレ含めた説明をさせていただきますと……
追放された後に他国で幸せになった主人公は、十数年後にこっそり祖国に帰ることになります。
追放時にかけられた魔法のせいで祖国の名前を口に出来ない主人公は、一人で馬を駆けて祖国まで辿り着きます。
そこで目にしたのは、閑散として荒れ果てた祖国の姿でした。
行きつけの酒場ではバーの店長が白い骨となっており、落ちていた新聞から「倒したはずの魔王が、自らの命と引き換えに死の呪いをばら撒いた」「それはこの国なら誰もが持つ“スキル”に反応して発動するもので、魔力の少ない者から亡くなっている」ということを知ってしまいます。
主人公はパーティの仲間と別れた王城へと走りますが、彼らもすでにその場で亡くなっていました。
仲間は、スキルを失い呪いの対象でなくなった主人公に、辛い現実を見せないために追放したのでした。
主人公が魔王を倒し力を使い果たして眠っていた一年の間に、国中の人は全て死に至っていました。
魔力が高かった仲間達は、主人公が目を覚ますまで何とか生き延び、最後に一芝居をうったのです。
主人公が仲間を嫌いになった後、国の現状を知ることのないように「祖国の名前を口にも耳にも出来ない」魔法をかけ、二度と祖国に足を踏み入れないように。
それは心優しい主人公が、自分が守ったはずの仲間達や国民達が無惨にも亡くなっている姿を目にし、心を痛めないようにするためでした。
ちなみに主人公がトントン拍子で可愛い妻に巡り合い、新たな仲間と冒険に出て、大臣にまで上り詰めたのも、死んだ仲間達が最後の魔力をかき集めてかけた「幸運の魔法」のおかげだったりします。
つまり「主人公が祖国の惨状を知らずに、幸せになりますように」という仲間の想いは叶わず、ほんの少し「ざまぁ」を望んでしまっていた主人公も、現実を知り後悔の涙を流す……というバッドエンドの作品になっています。
何故こうなったのか分かりませんが、普段ハピエンばかり書いているせいか……超絶バッドエンドの作品になってしまいました。
でも作者としては、最後の命の灯火を賭してまで主人公の幸せを願った仲間の想いとか、その想いを知って後悔する主人公の感情とか……バッドエンドが美しい形かな、と思って書いた結果です。
主人公がその後どうやって生きていくのか明記されていませんが、そこを読者の方々に想像していただきたいな、と思ったのです。
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