大団円

ボクが、実は、異世界 魔王の息子だと分かった。


ボクが、魔王の息子として、時期 魔王として、

魔界で暮らすことを決めた。


いとこ達も、ボクが魔王を継ぐことをすすめた。


かわいらしい、いとこ達だ。

叔母も、きれいな人だ。


ボクの母も、魔界に呼ばれた。


魔王と母の再会は、引き離された想い人との再会でもあった。

ラブラブな二人。

ボクの入る隙間もないくらい。


「お互いに、離れていた時間を埋めるように、

 今、濃密な時間を過ごしいているのよ」

―――美しい叔母が、そう、教えてくれた。


そして、思う。


こんなに、平穏で、いいのか?


普通、後継者って、争うものなんじゃないの?

魔界の王だよ、ほかになりたい人、いたんじゃないの?

刺客とか、まったく登場してこないんだけど。これで、いいの?


いとこ達は、愛くるしくて。

叔母は、きれいで。

美しいのは、母と魔王の純愛で。

ボクは、その結実で。

魔界で、スキルが覚醒して。

こんなに快適な暮らしで、いいのだろうか。




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