第557話 2024/08/29 ㈭ 静かな朝に、揺れる心
昨日の夜、午後10時頃に布団に入った。心地よい疲れに身を委ね、すぐに眠りに落ちたはずだった。だが、目が覚めたのは朝の3時。信じられない。普段なら絶対に8時までは寝ているのに。そんな自分を呆れながら、キッチンに立ち、紅茶にキャップいっぱいのブランデーと砂糖を入れて飲んだ。気を紛らわせるように、昨日のカレーもお茶碗に二杯食べた。こんな早朝に起きるなんて、自分らしくない。
躁の状態が続いている。もしかしたら、あと半年くらい続くのかもしれない。そんなことを考えると、頭が重くなる。仕事のことが心に引っかかる。通常は四時間勤務だが、今の私にはとても無理だ。二時間が限界。イライラが募り、やりきれない気持ちになる。しかし、半年も二時間勤務が続くなんて、それは大問題だろう。私の働く障害者の事業所は、毎日四時間こなしている人がほとんどだ。クビになるかもしれない。それでも、そうなったらそうなったで仕方がないと思う。障害者雇用という選択肢もある。
今日も朝鍼に行ったっが、待ち時間は三十分もあった。その長さに耐えきれずバスに乗って駅の喫茶店に向かうことに。喫茶店で時間を潰し、始業時間の一時間前に職場に到着。仕事の準備をして、カクヨムに投稿している自分の小説をチェックする。誤字脱字がないか、細かく確認した。
今日は昼で仕事を終えた。無理は禁物だ。すでにフラフラで、立っているのもやっとだった。帰り際、同僚に挨拶をして、カミナリ三代をワンパック飲んで地元の駅に戻った。どんどん亭で天丼セットを注文。ざるそばが付いてくるサービスセットだ。食べると体がシャキッとしてきた。ほろ酔い気分で、家に帰ろうと思ったが、突然「天神様に行こう」と思い立った。参拝のための御神酒として「鬼殺しの特上」を買った。本当は飲酒して参拝するのはNGだと知っている。それでも、「もう飲んでしまったものは仕方ない」と自分に言い聞かせ、神社に向かった。思い出すのは、以前一緒に行った友人に「飲んで行かない方がいい」と言っていたこと。でも、その友人も結局は思いっきり飲んで参拝していたのだった。
天神様に行く途中、大阪の空には少し風が吹いていたが、雨は止んでいた。土曜日には台風が直撃するかもしれないという予報が気にかかる。
その後、駅に戻り「カラダファクトリー」に行った。初回の骨盤矯正は3900円だったが、次回からは6000円ほどになるらしい。施術が始まると、リラックスして眠気が襲ってきた。施術が終わり、駅デパートでパンとプリンを買って帰宅した。
家に帰る途中、階段にヘルパーさんが腰掛けていた。彼女は、会社から5分前に家に入れと言われていると言い、待っていたのだった。私は「もう10分前だし、入っちゃいましょうよ」と言ったが、彼女は頑なに拒んだ。その時、幼馴染の守のお母さんが車に乗って、デイケアサービスから帰宅してきた。彼女に挨拶すると「あら、久しぶり。ひろ君ここに住んでるの?」と言われたので、「勝手に消さないでよ」と軽口を叩くと、彼女は笑っていた。幼馴染の守はどうしていますか?と聞くと、「うん、まあ、元気よ」とのことだった。さらに、「長男の隆君、もうお医者さんになったんですか?」と聞くと、「ええ、うーん、孫のことまでは知らない。自分さえよければ人のことなんかどうでもいい」と言うので笑ってしまった。彼女の家の隣には、超強力な長男の社長が住んでおり、彼の奥さんも福祉関係の偉いさんで、盤石な体制を敷いており、ちゃっかりしているのだった。
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