第500話 2024/07/07 ㈰ 午後の買い物と小さな戦い

目を覚ますと、時計の針がもう昼を過ぎていた。急いでベッドから飛び起き、洗面所で顔を洗って身支度を整える。今日はどうしてもデパートでの買い物を午後二時までに済ませなければならない。大量の買い物があり、それを宅配で届けてもらうためには、この時間内に終わらせる必要があるのだ。


駅前のデパートに着くと、既に賑わっている店内を駆け巡りながら必要なものをカートに入れていく。汗ばむ額を拭いながら、ようやくすべての買い物を終え、宅配カウンターに向かった。しかし、ここで問題が発生した。551のアイスキャンディは冷凍商品であるため、宅配サービスでは取り扱えないというのだ。


「大丈夫です、溶けてもいいから」と必死に訴えるが、担当者は首を縦に振らない。「分かりました、溶けても良いと一筆書きます」と粘り強く交渉を続けると、ようやく担当者は折れて了承してくれた。


疲れ果てた私は、駅近くの喫茶店に立ち寄ることにした。ここはタバコも吸える数少ない場所だ。アイスコーヒーを頼むと、持ってきてくれた若い女性の接客はとても良かった。しかし、キッチンに入っている女性は無愛想で、まるで敵意さえ感じるほどだった。心の中で「悪相」という言葉が浮かぶ。帰るとき、接客してくれた女性は「ありがとうございます」と笑顔で言ってくれたが、キッチンの女性は何も言わなかった。


コーヒーを飲みながら、中国の猫虐待問題に取り組んでいる友人とLINEで連絡を取り合う。月末に私の地元で啓蒙活動を行う予定になった。


その後、連絡橋でビッグ・イシューを売っている男性のところへ向かった。彼はホームレスではないと言っていたが、仕事がないために雑誌を売っているようだった。ビッグ・イシューを買うと記事を投稿できることを思い出し、猫虐待についての記事を書いてみようと思った。


帰宅後、さっそく書き始めたが、Xの人物が書いた猫虐待の情報があまりにも素晴らしく、自分の文章が色褪せて感じられた。そこで、彼女(または彼)にその文章を投稿してもらうようメールを送った。現在、交渉中だ。


一息ついた後、母の夕食作りを手伝うことにした。彼女は体調が悪く、イライラしているため、私に八つ当たりすることが多い。私自身も精神障害を抱えており、薬の副作用で体がきつい。それでも母を手伝おうとするが、今日は日本酒を二本買ってきたことを巡って口論になった。彼女は「二本もいらない、一つずつ買ってきなさい」と言い、私は「細かいことでガチャガチャ言うな!」と声を荒げてしまった。


晩ご飯はサンマ、ゴーヤチャンプルー、そしてカレー。食事が終わると、静かな夜が訪れ、私の心も少し落ち着きを取り戻した。

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