バケネコとボム
神韻縹渺4
「ふぅん、随分オチビちゃん達じゃない」
腰に手を当て見下ろす
「
「‘また’なのですか?」
「
「なんと!お揃いなのです!」
ホワホワした雰囲気を振り撒く2人、お揃い発言に
ん?俺もカブってるのか?
昨日の約束通りにニュー秘密基地──その名も【東風】──へ集合した
木彫りのモンスターを量産する
───昔の友達が、すごく絵が上手だった…って言ってたっけ。以前に聞いた思い出話を記憶に浮かべる
「ところでこれは
画用紙に向かう
カウンタースツールで同様に煙草をポリポリ噛んでいた──こちらは抹茶味です。オレンジ味もあるよ──
「なに今の」
「狐の窓。こーやると、人に化けてる妖怪がわかんの」
日本の迷信みたいなやつ!ワンチャン幽霊とかもイケるのかもな?とケラケラ笑う
「見えたのですか!?」
「んー、見えないな。
他の人も見てみるかとの
なんとか見様見真似の印を作り、そっと窓に片目をあてる
「ばぁ!」
「わぁ!ビックリしたのです!」
驚いて、組んでいた指をほどく
「
屈託のない
それを見詰める
「どうしたの」
「ん?いや…あの子たち、よく今までやってこられたなって…」
同じく潜められた声での返答。
それは、そうだ。特段大人びているわけでもない──むしろ年齢より印象が幼い──子供。この無法地帯で、あの年頃の少年少女が単身生き延びる事は難しい。皆で身を寄せ合ったとて限界がある…反対に、人数が増えてしまうと全員の食い扶持をどうにかするのに問題が生じることも多々。特に、
運が良かった。で、片付けられる話では無い気もする。するが…じゃあカラクリは何だと問われてもわからない。
「
「
両腕にしがみついてくる
これは…絵自体には俺が手を付けるのは良くないな。後ろを塗るか…。そう思い、
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