具象と抽象・後
神韻縹渺3
1言でいうと─────カオス。
何が何やらわからない。
諸々の解読に苦しむ
「バスキアのようですね」
「そのようですね」
バスキアって何との
突如開催された抽象画展にうっすらと店内が盛り上がるなか、入り口の扉を開けて
「なにそれ、バスキア?」
「やはり!」
「なのです!」
「新しい友達の
小さな芸術家達を紹介する
「書画、上手いから。けど2人にはちょっと渋過ぎるかなぁ」
「なんっでそういう余計なこと言うんだ
「お待たせしましたぁ!」
間髪入れず、元気な声と共に再び開く店の扉。スイーツを引っ提げた
「あれ?
「居る…居るよ…」
地べたから返事をする
「ワンちゃんです!」
「ネコちゃんとワンちゃんです!」
スツールに這い上がった
「これ偽札じゃない?」
「へっ!?」
「あっホントだ!!無い!!え、何でわかったんでしゅか!?」
「紙質?」
パパッと紙飛行機を折る
「はっ、やるじゃねぇか
「いやいやいや違いましゅよ!!」
「最近けっこう出回ってるらしいね」
言いつつ口元に手を当て、
「もしかして、
「誰が、っつうのはどうかなぁ?使った奴も知らないで使ってるかもだから」
「わー!!特定不可能じゃないですか!!」
「いーよ
「
皆が偽札談議をする
「明日は
「あぁ?何言ってんだ俺ぁ来ねーよ」
「
「勝手に決めんな、来ねぇっつの」
「じゃまた同じくらいの時間に集まろっか」
「
無数のシワを眉間に
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