不撓と誰が為・前
両鳳連飛15
晴天。湿度は高め。
「んだよ」
「
話し合いから幾日か経ち、
「でも、上手く話しつけてくるって」
「あっそぉ」
「上手くいかないかな?」
「イカせる気がねぇよ、
白煙を吹く
閑話休題、
大陸方面から来た金融関係の問題自体は別にしても、派生した九龍での殺人や誘拐事件では確実に飛び火している。暗殺者として名が売れてしまってる以上、
「【十剣客】ってみんな死んだって思われてたんじゃないんだ」
「ヌケたんだろ、どっかから。まず
「死んだフリ作戦がバレたってこと?」
「作戦だったわけじゃねぇっつの」
そういうつもりではなかったと
「‘穏便に済ませる’みたいに言ってたのに」
「
「なんで俺にそう言ったのかな」
「眼力じゃね?」
「
「だろ。心配なら饅頭に念押しとけ、会合のネタ入ったらすぐ流してくれって」
そしたら手ぇ貸してやれんだろと
「
「行かねぇ」
やはりどことなく、わだかまりがあるのだろうか。けれどこの男はそんなことを気にする
「俺に助けられるほど弱くねぇからだよ」
【黃刀】の問題で
「‘舐めてんのか’っつー話になんだろ。ま、
その台詞に、そういうものかとあからさまに悩みながら
「
力んなってやれと口角をあげる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「で、
「うん。そしたら‘来週あたりじゃないか’って。日付わかったら教えてくれるみたい」
営業を終えた
「
シオシオと耳と尻尾をふせる
───
けれど、言われた方は駄目なのだ。‘わかりました’とは絶対にならない。これも俺だけじゃなくて俺達は皆そうな気がする。スプーンを反対側に
「大丈夫でしゅかね?
あの
「大丈夫。俺が、させないから」
意志のこもった強い声音。コクリと顎を引く
そして数日。何事もなく過ぎるかと思われた週末の午下─────
唐突に、
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