新チームと初仕事
両鳳連飛4
眼下に広がる不格好なマンション群、
「やっぱり、街の中心は華やかだなぁ…」
「壁際も壁際で小ざっぱりしてて良くない?閑静な住宅街ってヤツでしょ。
「あっ
「無いわよ
冷蔵庫を開く
「じゃあ、今度
「いや瓶ならいいってわけじゃ…てかアンタ
言いながら、冷えた
「あれ、
例の黄色いツナギを身につけた香港スター…を模した、ぽっちゃり
「この前、
テーマパークで景品を取ってもらった際の話だ。俺もバシッと決めたいのに!と再びゴムを伸ばす
「目線の高さまで腕をあげてみたらどうかな。それで、真っすぐ垂直に引っ張るの」
室内へと戻ってきた
「わ、良くなった!
やってみせてよと
「え!?うっま!!」
「私、よく
長く続けていた田舎暮らしで、食料や毛皮を得るため短弓で野山の動物を獲っていたらしい。驚く
「
「どうかなぁ。とりあえずお家は借りたけど、まだ本当にとりあえずだし」
「
「でも
「動物狩って自給自足ってこと?」
「それだけじゃなくて。これまでだって
だよね?と
「そうだね。
普段と変わらない調子で微笑む
「とにかく…
兄に恩を返して手助けをしたい。力は尽くすつもりだが、けれどもしも、もしもこの先───自分が邪魔になるようなことがあるのならば、
「もともと身体も弱いし」
眉尻を下げる
「
命賭ける!っていう意気込みはイイけどさぁ、とコキコキ首を鳴らす。
「
「今さらぁ?そうよ、
顎をあげた
「くないよ、別に。
…
「
土産の月餅──
「
「馬鹿ね。誰かから教えてもらっといて自分の手柄みたいにしちゃダサいでしょ」
またペロッと舌を出す
「カッコいいじゃん♪」
「そぉ?」
「もっと褒めてもいいよ」
その台詞にケラケラ笑う
「どしたの
「あ、ううん…えっと…みんなは、いろんなことが出来て羨ましいなぁ…って」
モゴモゴと呟いて、
と。
「そしたらさぁ。
ここん
「ほんと!?いいの!?」
「面白そうだしね♪アンタもメンバーよ?
「お待たせしましたぁ!!」
お宅訪問で集合していると聞きつけデザートを運んできたのだ。
これは───楽しいことになってきた。もはや仲介屋に留まらず、
「諸君、諸君。それではさっそく、ひとつ…依頼解決といこうか?」
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