奥義と袋叩き
両鳳連飛3
蒸し暑さの残る午後。【
「お前、マジでしょっちゅう【
「今日はこのあと仕事だよ。
気怠げに発する
「いつもだから気にしねーでいいらしいよ。俺も慣れた」
「そうか?心得た。時に
即座に納得した
先日、とは例のクラブイベントの件。音楽に食べ物に──
「俺あそこらへんの店よくいるから、
「いえ、私達も中流階級側に居を構えましたので!遠くはありません」
「
「あの近辺なら良いね。明るいし、そこまで危なくもないし」
中流階級区域と
「カムカム、仁興樓のビル火事って何で揉めちゃったの」
「なんやカムカムて。あん周りは、もともと秘密結社が
「あら、そりゃぁ仕方ないわね。
「やろ。そん時もビルにあった薬やらなんやら燃えてな、スモーク喰ろてラリった近所のオッサンが全裸で真っ昼間の龍津路
「なんというか大変な街だな」
ヘロイン等では廃人になり過ぎて使えない、マリファナ程度じゃジャンキーを管理出来るほどの依存性は無い。普通の粉や錠剤あたりが妥当か…
「
「やっぱこのご時世は詐欺系統が幅利かせてんのかしら」
「
唇を尖らせる
「や、俺は親父が
‘日本のことは歌とかサブカルしかわかんない’と煙を輪にしてポワポワ吐く。
「ならば
「詳しいっつーと言い過ぎだけど。なに、
「ん…うん、まぁ…」
「
「いいから、
言い淀んでいたところをスパァンと一刀両断してきた
「そういや俺、プッシャーの偽名で日本ぽい名前使ってたことあるよ」
「なんて名前なん?」
「山田」
「山田っちゅう顔はしとらんな」
と、入口の扉が開き
「
トタトタ入ってくる
「
「友達が依頼料で色々くれたの!
言うなり
「けっこうエエ感じやな?それ」
「カッコいいよね、威力も強くてさ…えいっ奥義バーストショット!」
「痛ぁ!!」
「あ、ごめん」
「
「やめてはくれないか?」
‘ヲタクの
「え、
「撃てないよ。撃てるのであればもう撃っているよ」
「なかなかな発言だな」
興味津々といった様子で振り返る
その
「痛ぁ!!」
「ほんとだ、当たんないわね」
「当たってるよねぇ!?」
「アンタにじゃないわよモサメガネ」
横の空き瓶を狙ったつもりだったと肩を竦める。謝罪はしない。
キャアキャアと盛り上がる少年少女を横目に腰をあげる
「ありがとう、
「あ?なにがだよ」
「いや。変な話だが、
「間違いではなかったな。自分の目利きも、悪くないということだ」
「あっそぉ。良かったじゃねーか」
「貴様もぶっきらぼうだが懇切だし」
「
‘とっとと仕事に行け’と追い払う仕草をみせる
「俺達もそろそろ行こっか?
「よぉ気ぃ付けて行きや。富裕層地域の話、聞いとるやろ」
「
「せやけど、わからんやん何があるんかは」
子供達は本日、
「ほんとブラコンね
ハンッと強気に
「心配ならついていけば?」
「ええよ…正味、俺よか
「今更じゃねーか」
「そうかもね」
「通常運転じゃん」
「それが
「
呟くと同時にボッコボコに叩かれた
まさか自分も同意しようとしていたとは言えなくなった
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