新装開店とブロマイド
旧雨今雨15
「
漂ういい香り、カチャカチャと聞こえる食器の音、人々の談笑。
昼食がてら調子を見に来た【東風】の面々。
「繁盛してんじゃねぇか」
「はいっ、お陰様で師範に出資してもらったお金もすぐ返せそうです!」
頭を下げる
あの晩提案した
ちなみに
そして内部の改装や従業員の住まい、最初の給料など初期費用の部分を
「ぁんで余計な事ばっか言うんだ
「優しいやん、
「黙れ
「祭りやないか」
「
「そこ乗るんか、
軽口を叩き合いながら席につく。メニューを眺めていると、寺子屋が終わった
「足りなくない?
「もう来てる」
「え、ウケる!お手伝いさんだ!」
その
「饅頭こいつ買い取れよ」
「ん?…ん!?え、なんなんこれ!?」
【宵城】で撮った
「これもお手伝いだよお手伝い。お店のな」
「絶っっ対そんな可愛い話ちゃうやろ!!」
「うーるっせぇな、ホントだよ。なぁ
ケタケタ笑う
「チェキは1枚100香港ドルですっ」
「エグいな!?」
絶妙に高い金額設定。メイドカフェではなくキャバクラなのだから妥当か?行った事ないけどメイドカフェ…キャバクラでブロマイド売るのだって前代未聞…いや、でもキャストの写真入りのオリジナルライターとかシャンパンはあるよな。真面目に考えながら
「待って、
「
「わーい
「せやったら俺が買うから!!全部!!」
財布を出しかける
「皆さん、ご注文は何にしましゅか!!」
元気よくオーダーを取りにきた
「値段が
「あるっ!」
「それ使うんかい…ちゅうか足りひんのんとちゃう…?」
「残りは俺払うからいいよ」
跳ねるようにステップを踏むその後ろ姿に、ありはしないはずの尻尾がブンブン振られているのを、全員が見たような気がした。
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