天仔とRTB・前
偶像崇拝10
「い、
思わず飛びつこうとした
感動する
「これ今どんな感じなの?」
上手い具合に【天堂會】幹部と話をし、調剤目的でこのフロアを与えられた。フロアは防火扉で完全に閉め切られていて今のところ誰も居ない。
外から施錠されているが、敵がやって来るとマズいので開かないようにこちら側からも固定してある。
さっき窓から脱出しようと下を覗いたら襲撃者グループに発砲された。
「ドンパチやりにきたのはどこの奴らなわけ?」
そこに【和獅子】のメンバーの顔もあったので、データを元に【天堂會】が仲間を殺したという情報を流し【和獅子】をけしかける作戦を決行。これが功を奏し、現在に至る。
あと
「
「白目剥いてたよ。でもこの騒動は
「えっ?なんで!?」
「だって
「そ…そうだけどそうじゃないよ!!俺はみんなを待ってたよ!!」
「ふーん」
「本当だよ!!」
泣きそうな
【和獅子】のメンバーは戻ってきていない。
パイプは少し幹部達の部屋に近過ぎる気もするな。さっき下からも撃たれてたし。
手っ取り早く隣のビルにでも飛び移りたいが、
「やべ、誰か来た。【天堂會】っぽいな。
「んー、さっき14階の人達が薬と薬師がどうこうって言ってた」
「
「両方じゃない?」
瞬間、銃声。下に居た【和獅子】が戻ってきて
「
結果、
「いっ…痛…わ、割れてない?俺の頭…?」
「割れてない。見えない」
「暗くて見えないだけじゃない…?」
両手で頭を抑える
数階下がったところで聞こえてきた騒ぎ声───【和獅子】が上がってきたようだ。
だが
手摺りを軸に半回転して飛び、階段下へと1人蹴り落とす。そいつが後続を巻き込んで踊り場まで転落したので
次いで登ってきていた男の顎をしゃがんだ体勢から蹴り上げ一撃でダウンさせると、その後ろで拳銃を構える男へ素早く詰め寄り回し蹴りをかます。
男は手摺りの向こうへ押し出され、ゴミ捨て場へと落ちていった。
また階段を下る。ビルの内部では銃声が止めどなく響いている、現在【天堂會】と【和獅子】どちらに
再び誰かが上がってくる音を聞いて、
その勢いのままに目の前にいた男を蹴り飛ばすと、急に現れた
それより早く、
「あれ?
進行方向に目をやった
「一回
「大乱闘してるのに?」
「じゃあここから飛ぶ?俺はいいけど」
「
まだ7階程度の高さはあった。
そっと扉を開ける。誰もいない。ソロソロと侵入し内階段へ踏み出すと、正面から人影が出てきた。
壁を足場に跳躍し、相手の首に足を絡めフランケンシュタイナー。【獣幇】戦で披露した技だ。
あの時
見覚えのある顔に
「あら、こいつ金歯だ」
「金歯?」
「【天堂會】のアタマみてぇな奴、多分。何してんだこんなとこで…ん?」
金歯の上着の内側から見えた小さなバッグ。拝借すると中には鍵やUSBが入っている。鍵は地下室やボイラー室のものだろうから特に必要ないが、USBは役に立つかも知れない。
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