一歩前進とスッカラカン
区区之心4
「おかえり
「美味しかったよ。これお土産」
「あぁそれ、
「ふぅん…」
会話が途切れる。
…あれ?変だな。いつもなら
「気をつけて行ってきてね」
そう言うと、封筒をテーブルに戻し風呂場の方へ足を向けた。
その後ろ姿を
「ちょ!待て待てどうしたん」
「どうした、って?シャワー浴びるんだけど…
「あ…えっと…」
キョトンとしている
普段と態度が違い過ぎる。
文句を言う
けど…いや、これでいいんじゃないか?
そんな考えが
心配の種がひとつ減ったんだから。少しでも危ないことはさせたくないし、危ない場所には行かせたくなかった
だが。
「…早めに浴びるよ。明日も忙しいんでしょ」
そう呟いた
追い付きたい、役に立ちたいという気持ち。
けれど力が足りなくて守られている側の、悔しくてもどかしい気持ち。
その気持ちを1番わかるのは、わかってやれるのは────他でもない
「そうなんよ、忙しいねん。やから……これ、
その
「
自分で言っていて、ちょっとチグハグだな…と
「…いいの?」
「ええよ。ちゅうか、俺が心配症やからやねんな。うるさく
「やけど、力になりたいって気持ちはわかるんよ。わかるから…これからは、
それを聞いた
簡単なやつだけやぞと
やっぱり明日、
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
その頃【東風】では─────
「ただいま」
「あっ…
「あるよ、はい
「
「
「いや、あの…お金、まだある?」
「無いよ」
「ですよね!!!!」
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