売り上げ金とスクーター
十悪五逆5
撃たれた。
と
おそるおそる上半身を起こすと、男達のうち2人は頭部から血を流して倒れていて、残る1人はちょうど
「間に合ったね」
拳銃を片手に、路地の向こうから歩いてきた
「
「
半泣きの
ハイキックを食らった男が起き上がろうと
「悪いね、聞きたい事があるからさ」
「足止めのしかたが容赦ねぇな」
立ち上がりつつ言う
「しょうがないよ。さっき普通にやろうとしたら、ケチャップになっちゃったから」
「ケチャップ?」
まだ生きているメンバーは誰か?この他にもいるのか?どんな容貌か?集まる場所はどこか?
ひと通り情報を聞いて、
男が死ぬ間際、えっ?口を割ったのに?という表情をした気がしたが、無意味な疑問だ。
割ろうが割るまいが死ぬのだ。見逃してやるなんて甘い世界線もどこかにあるのだろうが、ここは東洋の魔窟、悪名高い九龍なんだから。
「ていうか、こいつらも早かったけど
「全然。アレ乗ってきた」
「え?アレで屋上渡ってきたの?」
「うん。走っても間に合わないと思って。
屋上をカッ飛ばす原付き2人乗り。運転がどうとかいう問題以前に、破茶滅茶もいいところである。
でもとにかく助かったのは事実なので、もうこの際何だっていい。
「あとでバイク屋さんにお金払いに行かなきゃ。【東風】のレジから出しとくね」
事も無げに言う
いや普通に売り物かよ。いいけど、助かったから。いいけど…。
その後、3人は野次馬が集まる前に退散し【宵城】に転がり込む。
残りのメンバーのことや
「
「なんでわかったの?」
「
「ん。近いうち【東風】行くよ」
そう言って微笑む
「
「良、い…人…?そうね、まぁ良い人…かな…」
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