第22話 惑星の王 太陽②

太陽は7つの惑星で唯一の恒星です。

占星術には古くから伝わる惑星の並び方があるのですが、土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月と並びます。太陽はその並びの真ん中に置かれますので、前回の話の中で書いたような理由も添えて、太陽は惑星たちの中心であり、王権を持つものとして示されます。

王と名のつくものは、全て太陽の領域で示されるようです。金属や宝石の王、鳥の王、百獣の王など、王とつくものは大体太陽です。それらの王である金、ダイヤモンド、鷲、ライオンも、もれなく太陽で示されます。

王だけでなく魂、象徴も太陽です。惑星記号の成り立ちからすでに魂を現しています。

魂の他にも心を示します。心というのは目に見えにくいものですが、確かに存在するものです。真心、純真な気持ち、素直さ、円満さ、変わらぬ意志です。

日本人の心といえば、米という人もいるのではないでしょうか?今の季節、丁度新米も流通し始めています。米は食事の主となるもの、つまり主食です。この主食になるものも太陽の示すものとなります。米の他にも、主となる食物があります。麦、とうもろこし、その他の穀物など、こちらも太陽で示されます。これらは主食として私たちが口にするものです。

主といえば神を示す言葉でもあります。宗教での神、神の象徴なども示されます。

主となるものは、何も神だけではありません。知事、市長、仕事のボスなども太陽です。ホラリー占星術では、仕事の質問が寄せられることがあります。しかし仕事のボスは太陽だからといって、ホラリーの質問の際に使わないで下さい。これはあくまでもそのように言われているというだけで、ホラリーでの仕事のボスは10ハウスとそのロードとなります。ちょっとややこしいですね。

主になる人物以外ににも、誰もが知るものも太陽です。有名な建造物もそこに含まれます。シンボルのようなものも太陽が示してくれます。

シンボルといえば、日本の国旗もシンボル的な存在ですが、これも太陽です。赤心はわかりやすい太陽での示され方です。

子どもの頃に、太陽は何色だろうと考えていた事があるのですが、今のところどんな色なのかと言われると、何とも答えようがありません。占星術での太陽が示す色は黄色、金色、橙色です。これらの色がなんとなく太陽の色として考えられているということにもなります。

きれいな黄色やオレンジ色の花も、太陽で示されます。キンセンカ、ひまわりなどはまさしくそれでしょう。他の植物では柑橘類は太陽として示されます。太陽を浴びて育つことと、その色も太陽で示される所以でしょう。

他に食べられるものとして、他にも塩辛い食べ物も含まれます。またどうしようもない甘さの食べ物も含まれます。どちらかに偏りすぎた食べ物というのは、太陽が示してくれるようですが、なぜ、なのかは分かりません。師匠に尋ねようかとも思いましたが、今さらそれ聞くのかと思われるのが嫌で聞けずにいます。私がずっと昔にそれを知った時から、しっくりと来ない概念の一つです。(追記:塩は海水が太陽の光と熱を浴びて出来るのでそうなっている、と考えます。仮説です。)

身体の部位ですと、男性の右目、女性の左目、頭部、神経、中枢神経、心臓も太陽です。どれも身体の重要な場所です。太陽の示しているそれは、どこか力強い生命力を表しているようにも感じられます。

なぜ男性の右目が太陽と思われるかもしれません。占星術にはちょくちょく神話由来の概念が登場します。これもその一つです。古代エジプト神話では、太陽神ラーの右目は、太陽を象徴するものとしてパターン化されています。ホルスの瞳と聞けば、もしかしたら見たことがある人もいることでしょう。あれ自体が太陽を示していますので、どちらの概念が先に出たのかは分かりませんが、太陽の示すものとして考えられています。

この太陽と神の結びつきは、様々な神話となって各地で語り継がれています。我が国日本では、太陽神と呼ばれる存在は女性となっていますが、私はそこに疑問を持っています。実際の太陽神は男性であったとしたほうが、辻褄が合うような気がするのです。女性の神様が岩戸に閉じこもったとして、そこからでてくる理由が、女神の裸踊りを見たいからってところが疑問なのです。何となくですが男性の神様であったとしたほうがしっくりきます。

ともかく、太陽と呼ばれる存在は、7つの惑星のうち唯一の恒星であり、惑星たちの王であるということをお伝え出来たかなと思います。うまく締められていませんが、太陽の話はここで一段落したいと思います。


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