100番目の願い

kou

100番目の願い

 最初の願いは忘れました

 ずっと昔のことですから

 でも 今まで願ったことは覚えています

 小豆がゆが食べたい

 お菓子を食べたい

 家族に会いたい

 平和を祈っています

 子供が生まれますように

 息子の受験が合格しますように

 息子に素敵な出会いがありますように

 孫が生まれますように

 家族が健康でいられますように

 沢山のお願いをしました

 そして 今日願うのは100番目の願い

 どうして 分かるかって

 それは 私が4歳の時に短冊に書いたのが最初

 毎年 欠かさず続けてきた

 七夕の笹飾りの短冊に願い事を書く

 もう願うことは無いと思いました

 だって もう99もの願いが叶ったのですから

 それでも書いてしまいました

 人間は欲深いと思います

 孫娘夫婦は怒るかも知れません

 いえ 孫娘は きっと怒ります

 顔を真っ赤にして怒ります

 夫婦喧嘩をするかも知れません

 私は覚悟しています

 それでも書いてしまいました

 私が書いたのは こんな言葉です


 2人目の ひ孫の顔が見たい


 それが 私の100番目の願い

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