第三十五話
遂に1ヶ月経って建国祭の日がやってきた。建国祭はあまり良い思い出を持っていない。兄上は去年問題を起こしたフォートライト王国からは誰も呼ばないことを決めた。そして去年はお披露目だったが今年はそうでもなく、まだ未成年な為、パーティーに少し出れば良い事になっている。前回は婚約者の変更を出すため、僕に婚約者がいることを示すため、ルイーズは参加したが今回は参加しない。ルイーズに会えないのは残念でしかたない。未成年は僕1人だ。僕は夜会用に新調された衣装に身を包み、控室に向かった。
「兄上、失礼します」
「レオナルド、入れ」
僕は控室に入った。
「兄上、旅の件ですが、」
「少し待て、今回の夜会の注意事項だ。常に騎士を2人はつけて動け。後、レオにはトラブルに巻き込まれてほしくないし唯一の未成年だ。挨拶が終わったら帰って良い。変に他国の王女などとは踊らないように。もしそれ以降残るのならば他国の皇子や男性貴族のみと話すようにしろ。」
「兄上、了承しました。旅の件はどうですか?」
「旅は1週間後だ。護衛は10騎つける。」
「後兄上、リクトも連れて行きたいです。最近リクトに会えていなくて残念なので今度会いたいです。」
「わかった。使者を使って呼び出すと良いだろう。」
「後ギルトにも行きたいです。」
「最近仕事も頑張っているし良いだろう。ミカエルに話を通しておこう。明後日の予定に入れておく。ミカエルを困らせるなよ。」
「ミカは僕に仕事ばっかりさせて酷いです。」
「まあまあ、陛下もレオナルド殿も落ち着かれなさいませ。」
「義姉上!僕は「シャル、!余は「「落ち着いて」」いる」います。」
義姉上がくすくす笑った。僕が義姉上が作り笑いではなく笑っているのを見るのはオリバーの婚約破棄と廃嫡事件以来初めてのことでポーカーフェイスを保ったが内心びっくりしていた。
「2人とも声が被っています。仲良しな兄弟ですね。」
その後僕は旅でやりたいことを兄上と義姉上に熱弁した。そのほかの話もして久々の兄弟もしくは家族の時間を母上ともう1人のエリック兄上がいない以外は楽しく過ごした。今回の夜会に側妃殿と王女たちが参加しないのは僕にとって嬉しくて助かることでそのため、控室も快適に過ごせた。僕は側妃殿や王女たちが嫌いだし僕が即位すると同時に側妃殿を離宮に送ることでさえも考えているレベルだ。それに王女たちの里帰りを許可するつもりのない。奴等は僕のことを下に見ていて本当にうざい。
「国王陛下、王妃陛下、王太弟殿下時間です。」
「行こうか。」
「そうですね。」
「はい!」
「本当にレオナルド殿は元気ですね。」
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昨日宣言したのに翌日になってすみません。忘れました。色々勉強が溜まっていて.......
お詫びに今日更新します。
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