第十九話

僕は国境の町リーウネを出て教国との国境についた。国境にあったリンガリア王国側の国境は簡単に通れた。なぜなら兄上が僕の教国に行くことに関しての許可証を書いておりかつ、リクとは僕の従者とみなされたからだ。そして遂に教国側の検問所についた。教国側では身分証を示してスルーとは行かず僕達は書類を書かさせられた。書類はとてもめんどくさく一日で終わらない量だった。ただ僕の身分のため検問所内で泊まることができた。普通の人は野宿しないといけないそうだ。また普通は一瞬でリンガリア王国側の検問所を通れないと知った。僕はこの時自分の身分に感謝した。ただ普段は王族とはめんどくさいと思っていた。

「なあリクト、いずれ世界中の国を行きたいな」

「そうだな。お前が王族じゃなければ簡単だがこればかりは仕方ない」

「僕が王になった時お前を独立した貴族にしようと僕は考えているお前はなりたいか」

「やだね。そういうめんどくさい事は兄さんに放り投げて来たし。そういえば父さんや兄さんが街道の整備してほしいって出る時に言っていた様な」

「それなら直ぐにやらせよう。僕の友達の故郷整備されていないなんて遊びに行けないし為政者として街道の整備は重要だからな。そこに何か良いものがあるかもしれんし」

「良いものってどういうものだ?」

「例えば金山とか。そういうのが見つかったらおまえんちは法衣貴族になって多分代官になるけれどな。」

「へえお前は教国楽しみか?」

「まあ少し楽しみだけれど僕が行きたい理由は神託だ。神様に命じられたんだ。」

「さすが神の加護持ち。神の加護持ちは確か神様の声が聞こえて使徒様は神に会えるんだよね」

「そうだ」

「じゃあ聖女様はどういう存在なの」

「神の加護持ちでも特に力が強いもので確か神の使徒と神様以外唯一治癒魔法も使える人間。まあ実は僕も使えるけれどな」

「じゃあ神の使徒様?」

「それは秘密だ。周りに誰がいるか分からないしね」

「はいはい」

「はあ書類終わったーちなみにリクト書類終わった?」

「どうやって終わるんだよ。話しながらなんてできないよ。どんな天才だ。」

「少なくとも僕はできる」

「はあ僕なんてまだこんなにあるんだけれど」

「僕が手伝ってやろうか」

「無理だよ。少し静かにしてくれ」

「わかった」

僕は静かにしていた。そして書類を役人に渡した。そしたら役人に少し待ってくれと言われた。














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