第八話
領地まで3分の1の道筋をを進んでいた頃、急に馬車が止まった。
「何事だ」
「王太后陛下、王太弟殿下、エンペラーオーク1体ハイオーク10体、更にはオーク何体かにかこまれています。このままでは危険です。私たちが時間を稼ぎますので殿下お逃げください。」
「いや大丈夫だ。僕自ら魔法で倒そう」
「しかし殿下は次期国王です。」
「僕は魔法が使えるから安心しろ。」
「しかし」
「サンダーストーム」
「なっ」
「殿下、魔物が全滅しました。さすが殿下です。」
「レオよくやりましたね」
「殿下、負傷者は10名です。死亡者は0人です。上々ですね。エンペラーオークは一国で相手にしなければ倒せないと言われていますし」
「そうかエリアヒール」
「「「「「「「「「「え!治っている。殿下ありがとうございます。殿下よりいただいたこの恩一生忘れません」」」」」」」」」」
「よし殿下出発いたします馬車にお戻りを」
「その前に収納」
「殿下アイテムボックスをお持ちなのですか。全てを収納されるとは。殿下の才能は抜きん出ていますね。」
「ありがとうよし出発すると良い」
「はっでは出発」
この後の日程は無事に進んだ。
2日後領都ローザルについた。
「ローザム大公レオナルド王太弟殿下王太后陛下ようこそローザム領に参られました。我々は我々の主のご帰還を首を長くしてお待ちしていました。」
「そうか短い期間だがよろしく頼むぞ代官と筆頭執事」
「殿下私のことはセバスチャンと」
「私の事はビクターと」
「ビクター、領地のことを説明せよ」
「はっ執務室にて詳しく説明させていただきます」
「セバスチャン、執務室に案内せよ」
「はっすぐに」
「セルク、王太后陛下をお部屋にご案内を」
「王太后陛下、セルクと申します。ご案内させてもらいます。」
「よろしくセルク」
僕はセバスチャンに案内されて執務室に行った。僕はソファーに座ってセバスチャンはお茶を入れてくれた。僕はお茶を飲みながら
「ビクター、領地の現状を詳しく説明せよ」
「はっ領地の現状は基本的に問題はございません。支出入は黒字です。そして去年終わった治水工事によりもっと多くの収入を見込めます。」
「僕は治水工事のこと聞いていないぞ」
「はっ先王陛下の名によってやったものでございますので殿下が知らなくてもしょうがないかと」
「そうか続きを」
「はっまた治水工事を行ったことにより人々は殿下への支持を厚くしております。また軍は訓練を厳しくされて国の中でも有数の練度を持たせています。また魔法使いは10人ほど雇っているので防衛は安心かと。」
「そうかご苦労僕は少し民の生活を見てみたい視察の予定を見てくれ今回を逃すと5年間は帰ってくるのはきつい。長期休暇はあるが王太弟としての仕事があるからなかなか帰って来れないだろう。」
「でしたら明日領都近郊の街を廻られてはいかがでしょうか」
「それは良いかもしれん」
「殿下恐れながら馬車で回るより馬で回る方が早いですので馬で回られては?私も一緒に回りましょう」
「そうだなそうしよう」
「では馬屋へ明日乗るための馬をお選びください」
「うむこの白馬に乗ってみたい名前はなんだ。」
「シラユキにございます」
「シラユキ乗せてくれ」
シラユキは屈んだ
「ありがとうシラユキ」
「シラユキそなたは神馬の子供か」
ひっひんー
「そうかあっておるか僕と契約するか」
ひひん
「我レオナルドリンガリアフォンローザムシラユキとの獣魔契約をここに宣言する」
レオナルド様よろしくお願いしますという声が頭に響いて来た。そして僕とシラユキは一緒に鍛錬場をかけた。
「シラユキ、明日よろしくな」
シラユキは念話で「はいご主人様」と答えた。
僕は鍛錬場を出て晩餐を食べた。晩餐は全てこの地域の郷土料理だった。
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