先輩は私 マナは先輩 私はマナが好き みんな幸せになれば良いな♡
最時
第1話 良い性格
月末のノー残業デー。
にもかかわらずマナと私は月末の処理でだいたい居残り。
だけどマナと二人きりで仕事が出来るこの時間が好きだ。
マナはパソコンのキーを叩きながらいつもの話題。
「ヒカル。藤木先輩、彼女いないんだよね」
「そう言ってたよ」
「好きな人いないのかな」
「どうだろう。マナは藤木先輩大好きだよね」
「・・・ うん」
「この話、先月のデジャヴだけど」
「・・・ うん」
「告白してみたら」
マナに睨まれる。かわいい~♡
私にいいアイディアを求めているのだろうけど、そう簡単には渡さない。
先輩が大好きなのにうじうじしているマナがかわいくてたまらないんだ。
ただ、いまの会話には裏があって、実は先輩は私のことが好きで交際を申し込まれている。
かすかに心苦しさは感じるが嘘は言っていない。
私は聖人ではないし、もちろん選ぶ権利はある。
我ながら良い性格をしていると思う。
私は藤木先輩が大好きなマナが大好きなんだ。
今時のドラマではありえない綺麗な三角関係。
二人が付き合うように仕向ければ万事解決なのかも知れないが、私は聖人ではないし良い性格をしている。
繰り返すが藤木先輩が大好きだけど何も出来ないでうじうじしているマナがかわいくてたまらないんだ。
まあ、いずれ私のおかげで二人は付き合うことになるんだし。
それまで少し私の楽しみに付き合ってもらおうと思う。
みんな幸せでWin Win Winだw
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