第4話 コア数

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 ■ コア数 ■

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 ■コア数の定義


  📌 任意の番地のPᵪ²の有限個の和で到達できない数のうち𝓨ᴼᴹᴱᴳᴬの要素である数がコア数である。


 ■コア数の表記の構成「𝓐表記」


  写像ℳ₄₀を以下に定義する。


  🍊

  ℳ₄₀:ℤ₊→𝕊

  𝐚⟼ℳ₄₀[𝐚]

  

  ℳ₄₀[1] = ⁅Pᵪʷ⁆ 

  ℳ₄₀[𝐮] = ℳ₄₀[𝐮-1], ⁅Pᵪʷ⁆


  🔰展開例

  ・ℳ₄₀[4]=

   ℳ₄₀[3],Pᵪʷ=

   ℳ₄₀[2],Pᵪʷ,Pᵪʷ=

   ℳ₄₀[1],Pᵪʷ,Pᵪʷ,Pᵪʷ=

   Pᵪʷ,Pᵪʷ,Pᵪʷ,Pᵪʷ


  📌 𝓐表記は、ℳ₄₀の値域の任意の要素を𝓐としたとき、必ず(𝓐)に該当するような、「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「(」「)」「,」のみの支持体から成る文字列である。この𝓐表記の「Pᵪʷ」は自在である。また、その「Pᵪʷ」のある部分を「項」と呼ぶ。


  🔰𝓐表記の例

  ・(3,3,3,3,3,3) ⭕️

  ・(3,3,3,3,3,) ❌

  ・(,3,3,3,3,3) ❌

  ・(3,,3,3,3,3,3) ❌

 

 ■コア数の表記の構成「𝓑表記」


 ・𝓐表記であるような(𝓐)を「(𝓐’)₀」もしくは「(𝓐)₀」と置く。

 ・この「(𝓐’)₀」と「(𝓐)₀」は自在である。

 ・(𝓐’)₀の項の要素は「Pᵪʷ」である。

 ・(𝓐’)₀の項の個数が2個以上のときに限り、その任意の項が持ちうる要素を以下のように拡張する。

 

  ❶ Pᵪʷ

  ❷ (𝓐)₀の有限個の和

  ❸ (𝓐)₀とPᵪʷとの有限個の和


  ・記号「𝓐」の示す情報体の支持体は「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「(」「)」「,」に拡張される。それら項にある数は全て自在である。


  ・これを「(𝓐)₁」と命名する。


  ・このとき任意の(𝓐)ᵨを考える。任意の(𝓐)ᵨとは、(𝓐’)₀の項の個数が2個以上のときに限り、その任意の項が持ちうる要素を以下のように拡張したものである。


  ❶ Pᵪʷ

  ❷ (𝓐)ᵨ₋₁の有限個の和

  ❸ (𝓐)ᵨ₋₁とPᵪʷとの有限個の和


  📌 𝓑表記は、全ての「(𝓐)ᵩ」であるような記号「𝓐」の情報体の集合を「𝓑」の記号で示すのであれば、必ず(𝓑)に該当するような、「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「(」「)」「,」のみの支持体から成る文字列である。


 ■コア数の表記の定義


  📌 コア数の表記は𝓑表記である。


  🔰コア数の例

  ・(3,(3,(3)(3))) ⭕️

  ・(3,(3)(3)) ⭕️

  ・(3,(3)) ⭕️

  ・((3)) ❌

  

 ■項の番号

 

  定義などの利便性を高めるために、以下の写像ℳ₄₁で、コア数の項に正整数の番号をふる。


  🍊

  ℳ₄₁:ℤ₊→𝕊

  𝐚⟼ℳ₄₁[𝐚]


  ℳ₄₁[1] = 第1項 

  ℳ₄₁[𝐮] = 第𝐮項 , ℳ₄₁[𝐮-1]


  🔰展開例

  ・(ℳ₄₁[4])=

   (第4項 , ℳ₄₁[3])=

   (第4項 , 第3項 , ℳ₄₁[2])=

   (第4項 , 第3項 , 第2項 , ℳ₄₁[1])=

   (第4項 , 第3項 , 第2項 , 第1項)


  📌 (ℳ₄₁[𝐚])のとき第𝐚項となる項を最終項と呼ぶ。


 ■コア数の番地の定義


  📌

  ・如何なるコア数も番地を持つ。

  ・任意のコア数(𝓑)の番地は、その(𝓑)の第1項にあるPᵪʷの番地と同じである。

  ・任意のコア数(𝓑)の番地は、その(𝓑)の第1項にあるコア数の番地と同じである。


 ■基底の番地


  📌 任意のコア数(𝓑)が、コア数の構造にないのであれば、任意のコア数(𝓑)の番地「𝐱」が、任意のコア数(𝓑)の構造の基底の番地であり、𝐱番地の素数を「基底の素数」という。


  📌 ただし、 コア数(𝓑)の構造にある付帯コア数Mk-IIについては、この限りではない。この付帯コア数Mk-IIについては別途記す。


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 ■ コア数と加法 ■

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 ■(𝓑)と素冪数の和の表記


 📌 如何なる(𝓑)の和も単純並列で表す。


 📌 如何なる(𝓑)、または如何なる(𝓑)の単純並列とPᵪʷとの和も単純並列で表す。


   ただし、

   

   {𝓒...(𝓑)} + Pᵪ¹ 〓 𝓒...(𝓑)


   とする。


 ■(𝓑)と素冪数の大小関係


 📌 最小の数がPᵪ¹である。


 📌 Pᵪ¹の有限個の和で到達できない最小の数がPᵪ²である。


 📌 Pᵪ²の有限個の和で到達できない最小の数が(Pᵪ¹)である。


 📌 (Pᵪ¹)は最小の「𝓨ᴼᴹᴱᴳᴬ」の要素である。


 📌 如何なる(𝓑)も「𝓨ᴼᴹᴱᴳᴬ」の要素である。


 📌 如何なる(𝓑)についても(𝓑)よりも大きな最小の数は(𝓑)Pᵪ²である。


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 ■ コア数の構造と項 ■

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 ■コア数の「構造」の定義


  📌

  ・任意のコア数「(𝓑)」の、コア数として許容される如何なる文字列「𝓑」も任意のコア数「(𝓑)」の構造である。

  ・任意のコア数「(𝓑)」の、「(𝓑)」と「加算の関係」にある如何なる数も、「(𝓑)」の構造には含まない。

  ・任意のコア数「(𝓑)₀」を構造に持つコア数「(𝓑)ᵨ」があるならば、「(𝓑)ᵨ」の構造の、「(𝓑)₀」以外の如何なる構造も、「(𝓑)₀」の構造には含まない。


 ■コア数の「項」の定義


  📌

  ・任意のコア数「(𝓑)」の、「(𝓑)」の構造にある如何なるコア数の項も、「(𝓑)」の項に含まない。

  ・任意のコア数「(𝓑)」の、「(𝓑)」と「加算の関係」にある如何なるコア数の項も、「(𝓑)」の項には含まない。

  ・任意のコア数「(𝓑)₀」を構造に持つコア数「(𝓑)ᵨ」があるならば、「(𝓑)ᵨ」の構造の、「(𝓑)₀」以外の如何なる構造にある項も、「(𝓑)₀」の項には含まない。


 ■「項」と「構造」の差異


  📌

  ・「(𝓑)」の構造にあるとは、「(𝓑)」の文字列の要素として存在するという事である。

  ・「(𝓑)」の項にあるとは、「(𝓑)」の構造にある全ての項のうち、「(𝓑)」の構造にある全てのコア数の項以外の項にあるということである。


  📢 コア数の「構造」と「項」の大きな違いは、(𝓑)の文字列「𝓑」に含まれる如何なる項も(𝓑)の構造だが、文字列「𝓑」に含まれるすべての項が(𝓑)の項とは限らないことである。例えばコア数(27,3,3,3)は4個の項を持ち「27」は第4項に存在する。この第1項の値を「3」から「(9,3)」に拡張してみる。


  ・(27,3,3,3)

  ・(27,3,3,(9,3))


  このとき(27,3,3,(9,3))の項は4個のままであり「27」は第4項に存在する。第1項にあるコア数(9,3)の項は(3,3,3,(9,3))の項として数えない。しかし「9」のある(9,3)の第2項は(27,3,3,(9,3))の構造である。


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 ■ 付帯コア数 ■

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 ■付帯コア数の定義


  📌 付帯コア数は、任意の𝐱番地であるコア数の各項にある数の番地が、以下の条件を全て満たす様に制限したコア数の表記の一部であり、独立した数としては機能しない。


  ❶ 写像ℳ₄₂の値域の要素に必ず該当する。


  🍊

  ℳ₄₂:ℤ₊→𝕊

  𝐚⟼ℳ₄₂[𝐚]


  ℳ₄₂[1] = {1+{𝐱-1}}番地

  ℳ₄₂[𝐮] = {𝐮+{𝐱-1}}番地,ℳ₄₂[𝐮-1]


  ❷ 第1項と最終項以外は素冪数である。 


 ■励起状態


  📌 付帯コア数の励起状態とは以下の条件をすべて満たすことである。


  ❶ 最終項が極限数または素数ではない。


  ❷ 最終項と第1項以外が素数ではない。

 

  📌 励起状態ではない付帯コア数𝓐の項に、励起状態の付帯コア数𝓑を持つコア数があったとしても、𝓐は励起状態ではない。


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 ■  付帯コア数Mk-II  ■

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 ■付帯コア数Mk-II の定義


  📌 付帯コア数Mk-II はコア数の表記の一部であり独立した数としては機能しない。コア数の表記と異なるのは以下である。

 

 ❶ 第1項は自然数の「0」か「2」である。

 ❷ 付帯コア数Mk-IIの番地は第2項にある数の番地である。

 ❸ 付帯コア数Mk-IIの最終項は第2項である。


  🔰 付帯コア数Mk-IIの例

  ・ (3,0)

  ・ ((3),0)

  ・ (5,0)

  ・ ((5),0)


 ❹ 付帯コア数Mk-IIである𝓐を構造に持つコア数(𝓑)の保存形において𝓐は変化しない。 


  🔰 

  ・付帯コア数Mk-IIを含まない保存形。

   

   (3,(5,3))↔(5,(7,5)) ⭕️

   (3,(5,3))↔(7,(11,7)) ⭕️


  ・付帯コア数Mk-IIを含む保存形。


   (3,((3,(5,3)),0),3,(5,3)) ↔ (5,((5,(7,5)),0),5,(7,5))  ❌

   (3,((3,(5,3)),0),3,(5,3)) ↔ (5,((3,(5,3)),0),5,(7,5))  ⭕️

   (3,((3,(5,3)),0),3,(5,3)) ↔ (7,((3,(5,3)),0),7,(11,7))  ⭕️


 ■付帯コア数Mk-IIの大小関係


  📌 付帯コア数Mk-IIである如何なる(🍇,🍑と(🍓,🍑)についても、🍇>🍓であれば(🍇,🍑)>(🍓,🍑)である。


 ■付帯コア数Mk-IIと基底の番地


 付帯コア数Mk-II(🍓,🍑)の🍓の構造にある数𝓐について、任意の𝓐の基底となる番地は、𝓐を構造に持つ最短の(🍓,🍑)の🍓の番地である。

 

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 ■ コア数を意味する記号 ■

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  📌 以降、任意のコア数を「(❛ᴗ❛)」の記号で表す。

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