お勉強の時間

こっちでの暮らしに少しづつ馴染んできた頃、無名から招集がかかった。

「皆の者!よく集まってくれた……

今日は、勉強会だ。」

勉強会?

「出たよコイツの気まぐれ……」

隣にいた黒さんが深い溜め息を着いていた。

なるほど、これからめんどくさいことが起きるのか。

「まぁ、勉強会といってもそんな堅苦しいものではありません。ちょっとしたクイズ大会みたいなものだよ。」

突如地面からなんだか見た事のあるクイズ番組で出てきそうな机?が出現した。

「それでは第一問!

犬も歩けば…………、さぁなんでしょう!」

レッド「疲れる!」

無名「違います」

ジェノ「くたばる」

無名「怖い…」

黒「棒を貫く」

無名「犬、軍隊かなにかか?」

主人公「棒にあたる?」

無名「正解!!!良かった!!!」

無名「では第二問!

太宰治の代表作をなんでもいいのでひとつ答えなさい。ちなみに先に誰かが言ったのを答えるのは禁止。」

レッド「鼻!」

無名「惜しい!」

黒「羅生門」

無名「君もか!」

主人公「人間失格」

無名「正解!私もよく読んでいます!」

ジェノ「エーミールの少年」

無名「逆にすげぇよ。」

無名「第三門!

塩化コバルト紙は水に反応しますが、反応した際、何色に変化するでしょう。こちらは早押しとなっています!」

レッド「緑!」

無名「違う!」

ジェノ「青!」

無名「NO!」

黒「赤」

無名「正解です!もはやあてずっぽう!」

無名「最終問題です!

フェルマーの最終定理を求めなさい。」

レッド「そんなの考えなくても生きていける!」

黒「めんどい」

ジェノ「??」

主人公「分からなくてもいい!」

無名「それでは皆さんまた、お会いしましょう!」

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