第25話
お前、来んなよ。
あぁ、また、この夢か。
水をかけられる。その臭さに、消毒液だと、分かる。
汚ない。
何だよ。このクソどもが。
この空間にいないでよ。
場面は変わり、駅になる。
キンコンカンコン-。
電車が来る音がした。
ドン!
俺はホームに落ちた。
それから俺は-。
「はぁ!ふぅ!」
夢から覚めたがまだあの続きなのか、分からない。
「はぁ、はぁ、はぁ…。」
大丈夫。大丈夫さ。
「俺はもう、あの頃の俺じゃない。」
俺は、ただのいじめられっ子から、この世界で、とても信用されてる、
フレム・リティアになったんだ。
「大丈夫。大丈夫。大丈夫、だから。」
俺はいつも、こう言う。
俺は、我慢出来る。いつか、忘れるさ。
いつか。
-いつかっていつなんだ?
繰り返す、自問自答。
俺はいつからこんな、
弱くなったんだろう。
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