第15話
結婚式場。俺達は純白に身を包み、今まで歩いてきた、日々を振り返るように、俺達の小さい時が映る。
そこに俺達。
-俺と、ティルは横に並んでいた。
「これから、フレム・リティアと、ティル・ロイヤルの結婚式を始める」
(何でこうなった…。)
1週間前。
「俺とティルが婚約?」
「そう。どうやら、ティルのお父様が、勝手に式も場所も時間も決めたらしいわよ」
「何で…。そう言えば…」
光陽団に入りたく無い時の事。
『「お父さん!?」
「うむ、そうじゃ。義父さんだ。」
「気づかなかった…」
「まぁ、よい」
「何故ですか?」
「嫁、ティルの事じゃろ。」
「ち、」
待て。ここで違うと、言ったら、光陽団に行くのでは?
「ち、ちょと、色々ありましてね、」
「結婚式は?」
「まだ、です」
「楽しみに待っておるぞい。」
「は、はい」』
「っていう会話をしたなー」
「主にそれが原因ね」
「でも、どうするんだ?」
「仕方なく了承したわ」
「は?」
「貴方達は正式に結婚するの」
「…………………」
「ええええぇぇぇええええぇぇぇぇええええぇぇぇぇえええええぇぇ!」
「うるさいわね」
「ちょ!え!えぇ!」
「何よ。婚約者の一人や二人いたっていいじゃない」
「良くねぇよ!」
「あら?ティルのお父様にこの事をお話したら、OKしてくれたわよ」
「すんなよ!」
「良いから。ティルに言ってきなさい」
スタスタ…。と俺はその場を離れた。
そして、母が見えるところで母を狙う
「エイム」
狙うは頭。それか心臓付近。
脳内会議の結果心臓付近。
「フレムエルティクガン」
それは、本気のものだった。
…が。
「ウォールオフサンダー」
「!?」
「どこでそんなの覚えてきたのよ」
気が付くと、母は後ろにいた。
俺は「そこら辺で」
と、適当に返し、ティルに報告に行ってきた。
「と言う事で、結婚する事になりました」
「…」
俺は 、ティルとセインに言っている。
「これは、多分断れない」
「…」
「ティル…?」
「セイクレットトラーション」
「ちょ、ちょーい」
「何ですか?」
「結構本気目だね。俺はもう諦めた」
「私本気で、家族に怒るかもしれません。」
「ん。行ってらー」
ガチャ。
「セインはどう思う?」
「まぁ、いいじゃないんですか」
「ぉぉ、ちょい怒かな?」
「ちょと、怒ってます」
「はは、ごめん」
と、俺はセインの頭を撫でる。
「フレム君はズルいよ」
「えっ…何で?」
「もう!いいよ!プン!」
「何でだよ〜。よしよし」
頬を膨らませてるセインを撫でやる。
その時、ティルがちょうど、来た。
「無理でした」
「だろうな。俺も全力でぶつけたのに」
「母は強し何て言いますからね」
「何だろう?母上とセインに勝てる気がしない。」
と、婚約が決まったと言われた、
翌日。
そう、翌日に
結婚式が開かれた。
この日、母に式中、魔法をぶつけた以外の問題は出なかった。
もちろん、母は無傷で。
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