第14話
「よく光陽団に入らないで済みましたね」
「俺もびっくりしたよ」
「私もまさか、お父様がいたなんて」
「それは俺もだ。だけど、入れなかったから良かった」
「でも、何であんな危険な行動したんですか。私プンプンですよ」
「いいじゃないか。セインはもう、俺の嫁なんだし」
「でも…」
「あっ、これから、婚約するんだから、様付けなくていいし、タメでいいよ」
「は、はぁ…」
「じゃ、これからよろしく」
「私も、よろしく」
俺達は笑顔で言う。
そしたら、
「むぅぅぅぅ」
とティルが物凄く頬を膨らませながら見てくる。
可愛いなぁ、と思いながら見ていたが、
睨まれてしまった。
…。何が悪かったのだろうか。
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