第4話

私は仕事を終え、フレム様の部屋に行く。


「フレム様」


「ティル。何の用だ?」


私は、フレム様の近くに行き、手を伸ばし、


「疲れた。甘やかして」


「じゃあおいで」


ベッドの上にいるフレム様の膝に頭を置く。膝枕されている。


撫でられる。私は、気持ち良くて、つい、もっと、求めてしまう。


最近、いい所で誰かが邪魔して来るし、甘やかして貰う事を誰にも知られたく無い。


「ティル!今度こそ迎えに来たぞ…」


私達の関係は両親に、知られていない。だから、


「あっ…」


こうなる。


「そういう関係だったんだな。ちょと、今から結婚式用意して来る」


「やめて!」


私は大きい声を出すのが得意では無いが、

この時だけは出せてしまった。


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