ランプの悪魔

ミンイチ

第1話

 僕はランプを探して旅をしている。


 ランプとはいってもただのランプではなく、おとぎ話などで出てくる魔法のランプだ。


 おとぎ話では、ランプを擦るとランプの精が出てきて3つの願い事を叶えてくれる、と伝わっている。


 僕はそのランプを探している。


 しかし、僕自身の願い事を叶えてもらうために探しているわけではない。


 僕がランプを探している理由は、僕の先祖が関係している。


 僕の先祖は有名な魔法使いだったそうだ。


 そして、世界各地で悪さをした悪魔や精霊を道具に封印してきたらしい。


 そして、その道具がランプだという。


 さらに、ランプを擦ると封印したものが出てきて3つの願い事を叶えさせるように封印に手を加えた。


 そして、3つの願いを叶えるごとに元の保管場所に人知れず戻るように設定もされている。


 しかし、その封印は完璧なものではなく、100個の願いを叶えるとその封印は解かれてしまう。


 それを防ぐために僕と僕の家族はランプを探す旅をしている。


 そして、先祖が封印したもののうち、僕の代が封印すべきだと考えられているものはあと一つだ。



〜〜〜


 最後のランプが置かれている小さな建物に到着すると、その建物の扉が開いていた。


 そして中からは人の声が聞こえてくる。


 僕は急いでその建物の中に入ったが、すでにランプは擦られていた。


 そして、ランプを持つものはこう叫んでいた。


『誰にも負けない力をよこせ』と。


 その願いはすぐに叶えられ、ランプに封印していた悪魔が解放された。


 悪魔をもう一度封印するための道具を鞄から出そうとするが、出す前に悪魔に見つかって体の自由が奪われた。


 そして、悪魔はその道具を僕に使おうとする。


 しかし無駄だ。


 それは人間にしか使えない。


 悪魔は何か思いついたように、願いを叶えた者がいる方を向いて、その人間を操り始めた。


 そして、その人間に封印用の道具を使わせた。


 僕は心身が鎖で縛られたように感じ、そしてランプに吸い込まれ始めた。


 悪魔は僕の方を見ながら大声で笑っている。


 いやだ いやだ 僕はまだあらなければいけないことがあるんだ 家に帰りたい いやだ いやd

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ランプの悪魔 ミンイチ @DoTK

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