第15話 「これ小」をIT化する。(その3) プロットとサブプロット。

 元ネタは↓これです。


 📕「これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。」

 🖋著者:中村航

 🏢出版元:祥伝社新書


 小説の書き方をわかりやすく解説したノウハウ本です。時空研的にはたいへん参考になりました。


 さて第3回の今日は、「プロット」と「サブプロット」についてIT化を考えます。


「これ小」に書かれたポイントは、こうなります。


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  未来 へ 向かう プロット と 過去 へ 向かう プロット、 その 交点 が クライマックス。

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 こうすると読者の心を大きく動かせるぞという秘訣になっています。


 ■「未来へ向かうプロット」とは何か?


「AがBになって、意外にもCとなった」


 時系列順に過去から未来に向かうストーリー。それが「未来へ向かうプロット」だそうです。仮にこれがメインプロットだとしましょう。


 ■「過去へ向かうプロット」とは何か?


 当然、「未来へ向かうプロット」とは反対に、未来の時点を起点として時間軸をさかのぼるストーリーが、「過去へ向かうプロット」です。


 ■しょうもない事例:


 ・メインプロット:孤児として育てられた主人公は、逆境の中で成長し、世界を滅ぼそうとする魔法を倒す。


 ・サブプロット:主人公の父親は、実は魔王だった。事実を知った主人公は、悩み苦しむ。


 クライマックスでは2つのプロットが交差し、「主人公は悩みを克服して、魔王を倒す」。たとえばね。そんな形でクライマックスを演出します。


 そんな風にすると、物語に深みが出て、読者を感情移入させたり、ハラハラドキドキさせることができるのだといいます。なるほどね。


 ■さて、どうIT化するか?


 プロット構成には「起承転結」のほか、ハリウッド式「三幕構成」など、いろいろな手法があります。どれを使っても良いのでしょう。


 当研究所定番となっている小説執筆補助環境「Nola」には、そのものずばり「プロット」機能が内蔵されています。


【Nolaプロット機能画面例】

 🔗https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16818023213757936172


 無料版のNolaでは「起承転結」方式のプロットを1つだけ作成できます。

 サブプロットを作りたければ、「別の作品」としてデータを起こせば可能です。


 Android用アプリを検索すれば、たくさんのプロット作成アプリを見つけることができます。移動時間を利用して、そういうアプリでプロットを書き溜めるのも良いでしょう。


 思いついたらとにかく書き留めて、時々見返す。そうしているうちに、名作の構想が降ってくるかもしれません。

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