第13話 「これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。」をIT化する。

 ネットニュースで紹介されていたのを見かけて、買ってみました。


 📕「これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。」

 🖋著者:中村航(祥伝社新書)――以下、「同書」


 Kindle版で購入しました。970円。


 ネットニュースで「わかりやすい」と書いてあったので、購入。その通りで、大切なポイントをわかりやすく書いてあります。


 これを読んだから小説を書けるようになるかといわれると、どうかしらと思うが、いろいろ参考になるノウハウが具体的に書かれている。個人的には買って良かったと思う。


 せっかくなのでエッセイで紹介し、PVを稼いでやろうと思ったが、そのままコピペしたら著作権的にアウトなので、少し頭をひねってみる。


「本に書かれているノウハウを、IT技術で実践する」


 それにはどうした良いか、という観点で、適したアプリや手法などを紹介してみようかと思う。できる範囲で。


 基本的に、下記の縛りで進めたい。


 ・使用するアプリは「無料」で使える物を原則とする。

 ・使用機器はWidows PCとAndroid機器(スマホ等)。

 ・紹介する製品は「個人の感想」に基づいて論評し、「ステマ」などの対象(=キックバック収入獲得)にはしない。


 では、早速始めよう。


 ■「ペルソナを作ろう」


 「ペルソナ とは、 商品 の 典型的 な、 ただ 一人 の ユーザー 像 の こと」だそうです。(同書より。以下、引用は断りなきかぎり同書からのものとする)


 誰に向けて書きたいのか、具体的なイメージを作りなさいということです。そうすることによって、焦点が絞れ、小説のトーンがぴしっと決まるのでしょう。


 さて、IT化をどうする?


 メモ書きでも構わないのでしょう。この程度のことなら、「ワード」か「エディター」で十分かもしれません。


 それでは無味乾燥なので、ちょっと味付けしましょう。


 常に目に付くところに置くという意味で、Windows標準の「付箋」アプリを使ってみたらどうか? ↓例えば、こんな風に。


【付箋の利用イメージ】

 🔗https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16818023213632042076


【記載した内容】

 ・作品名:「忍者転生(仮)」

 ・対象読者:中学2年生の男子。根暗。引きこもり気味。友達が少ない。彼女いない歴14年。犬より猫が好き。


 上記はあくまでも適当にでっち上げたものです。こんな内容で良い小説が書けるかはわかりません。


 作品を書き始める前から対象読者をピンポイントに定義する。だいぶ難しいことのように思います。そんなにはっきり狙いが絞れるかな、と。


 ただし、「やって悪いこと」ではないかなとも思います。邪魔にはならないでしょう。


 効果の大小は、使う人次第。自分の作法に合っていれば続ければ良いし、「合わないな」と思うなら、こだわる必要もないと思います。


 もう1つのITツールとしては、他の場所でも紹介した「Nola」があります。


「Nola」はブラウザ版とAndroidアプリ版がある無料ツールです。小説執筆補助ツールに特化しているので、物書き(の卵)にはピッタリ。


 さまざまな便利機能を内蔵しています。その中の1つに「テーマ」という機能群があります。


 ここではさまざまな面で作品の方向性を定義できるようになっています。項目だけ紹介すると、↓こんな感じになります。


【テーマ機能で定義できる項目】

 ・この作品のテーマ

 ・この作品の終着点

 ・執筆予定文字数

 ・この作品のターゲット層:

  ① 年齢層・性別

  ② 趣味・嗜好

  ③ その人が他に読みそうな作品


「この作品のターゲット層」という項目が、中村氏が言う「ペルソナ」に該当します。


 時空研は面倒くさいことが苦手なので、これまでは「ターゲット層」など適当に扱っていました。「全年齢・性別対象」とかね。

「ペルソナ」を決めるのは面倒くさい作業なのです。それより早く本文を書き始めたいというタイプ。そういう人、きっとたくさんいますよね? ね?


 そんな(ずぼらな)自分にできそうなこととしては、「その人が他に読みそうな作品」という項目は決めやすいかもしれない。


 作品を書くにあたって、「ヒントにした作品、出来事」とか、「あんな作品が書きたいなあ」という思いがあるんじゃないでしょうか。それを「ペルソナ」の内容として書き留めておくのは、それほど難しくなさそうです。


 ここでは「~読みそうな作品」と書かれていますが、別にTVドラマでも映画やアニメでも良いはずです。「スラム○ンク」好きに刺され、と思って書き始めるとかね。


 難しく考えすぎず、自分にできる範囲で応用してみたいと思います。

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