57枚目『夕暮の米どころを眼下に ―夕朱穂谷(ゆうしゅほだに)―』

 半年ほど前、田植えを見に行った場所から川を辿たどって上流へとやってきた。神社の境内から下流を見下ろすと、谷が開けた場所から先は収穫期を迎える稲穂いなほが綺麗な秋へのグラデーションを奏でている。


 これだけでにここに来た意味はある。が、本当に見たい景色は夕方にならないと見られない。


 夕日で朱色に稲穂が見られる谷、転じて夕朱穂谷ゆうしゅほだに


 地名になるような景色をなんて見なければ損だ。さて、日が沈むまでどうやって時間をつぶそうか。

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