童話シリーズ

3匹の子豚

子豚は藁（わら）で家を建てた

「出来たブー！」

「おいおいお前、藁の家とか（ワラ」

「なんだブー！」

そう言って隣のフィールドに建てた家を見せつける

「俺はDCMホーマックで1個98円で売っているレンガで作った家。藁とかお話にならないレベル」

「1個98円でも相当な数を使ってるブー！莫大な金額がかかってるブー！」

「おいおいお前ら、藁とかレンガとか（ワラ」

「「なんだブー！」」

そう言ってさらに隣のフィールドに建てた家をみせつける

「俺の家は鉄筋コンクリートでできていてゲーム専用部屋（PS5、XBOX、switchあり）シアタールーム、配信用の防音室完備、地上3階建て、広い車庫、セコム、オーシャンビュー、蛇口をひねると温泉とみかんジュースとお茶が出る。そしてよくわからない奴が建築したデザイナーズ物件」

「「す、すごすぎるブー！」」

「そして俺が一人で暮らすには広すぎる。土地を売却して荷物を持って俺ん家に来ないか？」

「いいのかブー？」

「確かに魅力的な提案だブー！」

「いいんだ。その代わり、毎日の食事をお願いしたい。俺は料理がてんでダメなんだ・・・」

「金はあるが残念な奴だブー！」

「今までどうしてたんだブー？」

「毎日サラダチキンを裂いて食べていた。あとプロテインと一本満足バーとブラックサンダー」

「生きながらに死んでいるような人生だブー！」

「任せろブー！俺は調理師免許を持っていて、ミシュラン一つ星の店で3年修業した経歴を持ってるブー！」

「どう見ても豚なのに見かけによらないなブー！」

「じゃあ決まりだな。市役所に行って手続きを済ませてから俺の家に来い」

「「わかったブー！」」

そうして3匹はデザイナーズ物件をシェアし、バランスの良い食事をし、配信用スペースを使ってYouTube配信しながら幸せに暮らしましたとさ。

おしまい