薄墨への応援コメント
企画からきました。
いいですね、よくわからない系ホラー。
登場するすべての人物がよくわからない。
もちろん主人公も。
特にそれを演出している妹。
方角は北西と言ったところでしょうか?
妹のサイレンの口まねですが、これをパワーワードとしてラストに向けて聞こえてくる感覚を短くすると、さらに恐怖を演出できるのではないかなと思います。
ただそうすると方角が北に寄ってしまうかもしれませんが。
すてきな物語をありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます!
こう理解できない分、いろいろ考えて物語に深みが付与される感覚というか、そういう楽しみがありますね。
もともとは北西を目標に書き始めて、何かしっくりこなくて意識を切り替えて書き上げたものなので、全体の骨子は北西なのかもしれません。
恐怖の与え方を計算して配置できると、北寄りの構造になりそうですよね。
編集済
薄墨への応援コメント
初めまして!方角企画からお邪魔致しました。
拙作へのコメントも、ありがとうございました^^
読み始めてすぐに、純文学っぽい!と思いました。
背景となる家屋の、昭和初期を感じる描写のせいでしょうか。(畳の部屋、文机などです)行間から香り立つような墨の描写など、とても良かったです!
もう一つ、タグでホラーとあった通り、怖かったです。と言っても、ホラー映画とかの怖さではなく、なんだかよく分からないものに対しての、ぞわっとする感覚です。私にとって、妹のサイレンの口真似が、とても怖かったんです。薄墨、というタイトル通り、作品全体が灰色に覆われているような、心理的に不安定な怖さというか。
方角は、私は西を強く感じました。やはり、第一印象が純文学っぽくて印象的で…描写も素敵なので、南もありそうですね。判定はどうなのでしょう。
素敵な文章を読ませて頂き、ありがとうございました!
作者からの返信
ありがとうございます!
純文学っぽさやよく分からないホラーの感覚、感じ取ってもらえてうれしいです。
妹のサイレンの口まねなど、とにかく不思議でわけの分からない、理解できない恐怖というのはぞわぞわと落ち着かなく、それが気持ちを引きつけるよなあと思います。
西っぽさも感じていただき、うれしいです。
ありがとうございました!
薄墨への応援コメント
雨蕗空何様
改めまして、方角企画から失礼いたします。
とても不思議な揺らぎのような物語だなと思いました。それが僕の視界であり、読者の視界になっているような感覚。薄墨色の中に時折色が挟まってくるけれど、しっかりと捉えられるわけでもなく。でも、繰り返し妹さんのサイレンの音と色がリズムよく差し込まれてくる。心臓の鼓動のような感じにも思えました。
幻想的で美しかったです。方角はまだよくわからないのですが、南西かしらと思いました。
作者からの返信
ありがとうございます!
揺らぎのような物語、確かに私が目指したのはそんな雰囲気です。
語り手である主人公の認識がぼんやりしており、とにかく夢幻のような世界がただある感じですね。
サイレンが心臓の鼓動のようという捉え方、私にない視点でしたがとってもおもしろい解釈だと感じました。
南西と感じ取ってもいただき、ありがとうございます。
編集済
薄墨への応援コメント
自主企画から拝読いたしました。
何とも不思議な雰囲気ですね。でもそれがとても良いと思います……!
特に、妹の存在がこの世にいるようでいないようで。遠くでサイレンのまねをしていたはずなのに、気づけば机を挟んで近くにいる。
でも、おそらくご両親が救急車で運ばれたから、サイレンをまねているのかなという風にも考えられて、そうすると妹も完全に不可解な行動をしているわけではないわけで。
そんな風に、読んでいる内に、現実と別世界の境に迷い込んだ気分になりました。
方角は西はあると思いました!南は方角に詳しくないので私にはよく分からないのですが、入っていたら良いですね。
作者からの返信
ありがとうございます!
とにかくストーリーよりも雰囲気を重視し、不思議な感触を作りました。
妹は本当に存在しているのか。サイレンの口まねはなんなのか。ひたすらに謎を積み重ねて、とらえられそうでとらえられない世界の輪郭ができたと思います。
西、ありがとうございます!
もともと北向きの作品ばかり書いていた身なので、それ以外の方角を感じてもらえるとうれしいです。
薄墨への応援コメント
独特で不思議な世界観ですね。コメント欄であまり深読みしたら興ざめしそうなのであれなんですが、妹のピーポーと煙の臭いとか、そういうところで「もしかしたら主人公も……?」と思いました。現実と夢うつつのような影のある雰囲気が素晴らしいなと。方角は難しいです。西なのかな。南もあるような北もあるような。わたしのコンパスは狂ってるので参考にならないですねー汗
作者からの返信
ありがとうございます!
いろいろな想像を膨らませつつも確定できる要素はなく、「もしかして……」な匂わせを与える物語にしました。
実際のところは分からないながら、そうやって深読みしながら世界観にのめり込んでもらえるとうれしいです。
方角も難しいところですよねえ。雰囲気を第一に書く手つきはどれになるのか。
レビューもありがとうございます!
薄墨への応援コメント
企画からきました。
この理不尽さ、不可解さはまさしく純文学!妹のサイレンの口まねが何かいけないことへの警鐘というメタファーになってて、正直薄気味悪いです(褒めてます)。
先生の筆が薄墨になってるのも何のかはわからないですがメタファーなのは分かります。
なにか作品全体に「このままではヤバいことが起きる」という警報のメッセージになってるけど、それがなんなのか全くわからない、作中の僕にもだし、当然読者にも、です。
これは真西にしてもいいんじゃないかと思います。いや、素晴らしいキレ味だと思います。
ところで冒頭の「幽霊のようになった気分で」の部分、これなんか変な表現ですが、わざとでしようか。普通は「幽霊になった気分で」か「幽霊のような気分で」と書きそうなものですが。
作者からの返信
ありがとうございます!
西向きのキレ味を感じていただけてうれしいです。
自分なりに普段と違う書き方をして、理解のできない薄気味悪さ、理解させるつもりのない居心地の悪さを目指したので、その座りの悪さを楽しんでいただけてよかったです。
何か明らかによくないんだけど、何がよくないか分からないし作中で何も起きていないように見える、そういう加減が奇妙なクセになるんですよね。
>幽霊のようになった気分で
特に意識せずに書いていたのですが、改めて考えてみて、今のままの変な表現の方がしっくりくるかなと思いました。
主人公自身の認識が薄ぼんやりとしてるので、表現も薄ぼんやりとさせた方がらしく感じます。
考察の機会を与えていただいて、自分の理解が深まりました。ありがとうございます!
薄墨への応援コメント
お葬式の後の、言葉で表すのが難しいような漠然とした感じが、伝わってくるようでした。心ここに在らず、というだけではないような……
また、文章から線香や墨の香りがしてくるようにも感じました。
不自然な色の感じ方も相まって、独特の雰囲気があるように思います。そこがまた良いところなのでしょうね。
方角は、私も南西だろうと感じました。抽象的でありつつ、『僕』の想いなどが伝わってくるのは、西の要素があると思います。
空何さんの作品では珍しい雰囲気ですが、私はこういった物語も良いな と思いました。
作風の広さ、私も見習いたいです……!
作者からの返信
ありがとうございます。
現実感のない奇妙であいまいな情景を目指したので、その独特な雰囲気を感じていただけたのならよかったです。
南向きの作品は一般的な作品の書き方では至りづらく、またとらえどころのない作品になりがちなので評価も伸びにくいものと考えているのですが、その中でもしっかり南西と感じる作品になって良さを感じてもらえたのなら、挑戦した甲斐があります。
違う作風にチャレンジすると、視野が広がる感じがしますね。
とはいえ基礎をしっかり作らないとかえって成長の方向性を見失うので、バランスが大事ですね。
薄墨への応援コメント
お葬式の描写がリアルですね。
近しい人の葬式で他人事のような気持ちになる経験、私もありました。そうする事で、なんとか役目をこなせる気がしてしまうんです。
作者からの返信
ありがとうございます。
受け止めきれないほどの衝撃への防御策として、心が状況から切り離されてしまうんですよね。
そんな情景がリアルに書けたのならよかったと思いつつ、自主企画の方角申告で南向きを宣言しているこの作品に噛み合う読み味なのかは、自分でも分からないところです。
薄墨への応援コメント
この作品が映像化されれば妹のサイレンの物真似が不気味さを演出したかもしれませんが、文字で読んでいる限りではあまり恐怖心を煽られませんでした。純文学っぽいじとっとした雰囲気は、現代ドラマの方がしっくり来る気がします。
方角は西北西というイメージです。私は真西の作品は読みにくいと感じることが多いのですが、本作は主人公の置かれた状況の変化がすんなりと頭の中に入ってきたので、情景描写の分かりやすさという意味で若干北に振れると考えました。
作者からの返信
しっかりと読み込んで感想をくださり、ありがとうございます。
ホラージャンルにしたのはしまったなと思うところです。どのジャンルもしっくりこなくてここが一番それっぽいと思ったという消極的な選び方で、結果的にホラーを期待していまいち怖くなかったという感想を引き出させてしまったのは痛いところですね。
西北西、ありがとうございます。
もともとが北向きの作風である分、純粋な西向き作品よりも読みやすいものに仕上がったのかなと思います。