毎週日曜日にやってくる、かわいい後輩と過ごす緩やかなひととき。主人公が手軽な食材で作っていくパスタ料理はどれも美味しそうに、そして丁寧に描写されていて、食欲を刺激します。主人公と後輩ちゃんの距離感がほどよいバランスで成立していて、毎回去り際に少しの寂しさと、それが日常としての充足でもあるのかな……という、なんとも言えない寂寥感と清涼感を味わえます。ただし夜中に読むのは危険です。確実に飯テロとなりますのでご注意を。優しい午後のひだまりのような、そんな心地よい作品です。