母に捨てられ異形と化し、人を恐れていたロミオが、ブルースノーやシアーさん達との対話を経てアオという一人の人になっていく、どこかしんみりと、けれど暖かな彼らの未来に幸いを

恋に落ちた事に気付いたその日、普段は読まない恋愛小説でクリティカルして悶絶したり、どうにかこうにか寝たら夢にも出て来る惚れ具合！
おいおいこいつは意識しすぎじゃないかい少年君――と思ったら初手からグイグイ来るじゃ無いですか店員さん！　恋愛経験皆無の純情少年にその距離の詰め方は刺激が強すぎあー！　ハートマークはだめです！　あーー！！

失礼取り乱しました。というか博物館デートはともかくとして、初デートで昼飯フードコートとか少年君、そういうとこだぞー？

でも帰り道で告白は良く言った！！　ぶっちゃけさっきのフードコートで相手が十分楽しんでる段階でかなり向こうも脈ありだったけどこれ多分あれだぞ、『あなたの嬉しような反応を見るのが好き』とかそういう奴ですわよね！？　――おめでとうございます！！（配点：不規則言動感想文）

　超高空での音速超過遠距離戦からの流れる様なドッグファイトへの切り替わりが最高ー！！
　初手から数百キロを物ともしない超遠距離ミサイルと剣にも等しい光の狙撃が交わされたかと思えば、互いに攻撃を送りながらの急加速による接近、弾幕と狙撃を織り交ぜた連打を物ともしないカシスさんの術式による防護と、純粋な科学力による結晶でそれに肉薄していくアルギズ、条件としては不利な勝負に、けれどか細い勝機を紡いで相手の想定の裏をかいた一撃による決着！！素晴らしいです！！
　細かい好きな所を上げて行くとキリがないのですが、超高速形態と通常速度形態で使用されるエンジンを切り替える事で推力の確保を果たす所の知見の豊富さや、砲撃の光を雪と表現し、雪は掌で溶けるがこれで溶けるのは此方の装甲である、という所は詩的表現の巧みだが特に響きました。

　最後、自力でも帰還可能なカシスさんをアルギズが牽引する際、互いの装備を繋げる事と、因縁ある二人の関係が繋がる事、嘗ての敵同士が、今本当の意味で肩を並べた瞬間がとても素晴らしかったです！

　ありがとうございました！！