第9話 白龍退治
昨晩二人は結ばれたが避妊は完璧だ。
まあ、やりすぎて腰が痛いのがカッコ悪いのでヒールをかけておいた。
「エータ、私にもヒール」
「リアはそのままで」
「いじわるいわないでよ」
「はいはい、ヒール」
「うふふ」
「なんだよ」
エータを見つめて笑うリア。
「ちゃんともらってね」
「分かってるよ」
この世界に結婚式は無い。
教会で誓い合うだけだ。
まぁ、指輪くらいは用意するか。
「今日はどうする?」
「このままのんびり過ごすのは?」
「さんせーい」
ネットスーパーで色々と買った。リアの下着だとか、服も買ったな。あとはビールとつまみで乾杯した。
『もしもしエータいまいいか?」
「いいですよ」
「ねぇ誰と喋ってるの?」
「神様」
「あーいってたやつね」
『でな、非常に言いにくいのじゃがさっき買ってた女物の下着や服を送ってくれんかのぉ』
「昨日のプライバシーは見てないですよね?」
『ワシに誓ってみておらん!そろそろいいかのぉと、思って覗いたら何やら買ってるのをみた女神達が騒いでのう』
『わかりましたがサイズがありますよ?」
それはこっちで何とかするからものを送って欲しいんじゃが』
「分かりましたよ」
しょうがないからネットスーパーで人気のファッションを大体5、6着と下着を俺の趣味で選んで送った。
『きゃーエータのエッチい!』
『これ!サイズを合わせるのは自分で出来るな!』
「大変だな。神様も」
『分かってくれるかエータよ』
『もっと送っていいからねー』
『こりゃ!わしのエータじゃて』
『今回もありがとうございました』
「いえいえ。また送りますから」
リアにも見える様にしてくれたみたいでネットスーパーで買い物が楽になった。が、欲しいものが多すぎて頭が痛くなると言っていた。
まぁゆっくり選べばいいよ。
次の日はゆっくり寝ていたところで起こされた。
“コンコン”
「はい。待ってください」
「オーガを倒したやつだな?ちょっと裏庭まで来てもらおうか」
「なんで?」
「お前の腕が本当に実力通りなのかみるためだ」
「ここでもいいよ。ほら」
「いでで」
「どう降参?」
無手で関節を決めているもう少しで折れそうだけど。
「降参する」
「で何のよう」
「北の山に白龍が住み着いてしまって討伐隊を組みたいんだがリーダーになってくれないか?」
「別にいいけど何人くらいで行くの?」
「十人の予定だ」
「自分のことは自分でしてよね?」
「当たり前だ、選抜メンバーだぞ」
「いつ行くの?」
「明後日、朝から北の山に登っていく」
「分かった」
「休みのところすまないな」
「いいや。べつにいいよ」
「それでは明後日」
「はいよ」
「あ、舞姫も選抜メンバーか?」
「その予定だが見つからなくてな」
「言っておくよ」
「助かる」
部屋に戻ると服を着て楽しんでるリアに明後日のことを話すと、
「えー。もう私冒険者やめようと思ってたのにー」
「まぁ、最後の仕事だって言えばいいだろ?」
「うーん。しょうがないなぁ」
まぁ、俺が守ればいいしな。
「さて、集まったのは10名でいいんだよな?」
「あぁ。こいつらは勝手についてきたがってる奴らだ」
30名程いるがいいのか?
「いやだめだろ?」
「リーダーがダメだとよ!」
「俺たちも混ぜろよ!」
「十人で山分けなんて絶対ダメに決まってんだろ」
はぁ、こういう奴が先に死んでいくんだろうな。
「じゃあ。俺と勝負して勝てば連れて行ってやるよ」
「あぁ!それなら俺がリーダーだな!」
全員返り討ちにした。
「これでいいか?」
「あぁ、あいつらも動けないだろ」
「んじゃ出発するけど道案内は?」
「あーしがする」
「あぁ、よろしく頼む」
「あーしはケイさ」
「おれはエータだ」
「じゃぁ、あたしのお尻を追いかけて来るんだね」
「はいよ」
妖艶な美女の尻を追いかけながら山登りってのもいいもんだ。
「いでっ」
「私が先に行く」
焼いたリアが先に行くらしい。
別にリアでも全然いいけどな。
「白龍は氷属性だから炎系が特に効くらしいぞ」
そういうのは事前に言っておけよ。
えーと。想像で火炎魔法っと。でも絶対零度で凍らせるのもありかな?
登山は疲れるなぁ。俺とリアにはヒールをかけてあるがみんな汗だくだ。
「少し休憩にしよう」
「おう。つかれたぜ」
「ヒール」
「おっ!ありがてぇ」
「あーしにもかけてよ」
「はいよ。ヒール」
結局全員にヒールをかけて山登り再開だ。
「アッコが今回の場所だよ」
雪が降り積もってるあそこに行くのか。
創造で、耐寒を、想像してリアに付与する。
「じゃあ。一息入れたら向かうとするか!」
吐く息は白くなっており全員が防寒服に着替えるが俺とリアは普通だ。
「お前ら寒く無いのかよ」
「耐寒魔法を付与してるからな」
「ずりぃな」
「まぁ。すぐ終わるだろ?」
「いや無理だろ」
「何なら俺が一人で行ってくるけど?」
「な、舐めてんのか?行けるもんなら行ってみろ」
「はーい」
走って白龍のところまで来ると迫力があるな。
「とりあえず絶対零度」
カチンと固まった、白龍が壊れる前にアイテムボックスに入れると、辺りの吹雪がおさまった。
「なっ??一人で白龍倒しやがった!」
「あーしの、だんなにいいかも」
「残念私の旦那だ」
「えー!じゃあ、二番でいいよー」
「だめですぅー」
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