ギルティレコード ー危険度S×謎少女ー
超あほう
ー連続殺人鬼と少女ー
プロローグ
「クソ、どこ行きやがった!」
「まだ近くにいるかもしれません!」
首都ウェスタから遠く離れた貧民街、ビルは何処も荒廃しており、生活感、活気のない街ではあるが、今日は似つかわしくもない怒号が鳴り響いていた
「いいか、絶対に逃がすな!見つからなかったらお前らすりつぶすぞッ!!」
男の声の後に「ッサー!」と発した数十名の男は町全体に広がった
「チッ、使えねぇ野郎どもが。おい!てめぇもさっさと動け!」
ポケットに入れていたタバコに火をつけ、ストレス解消に近くにあるごみを蹴り飛ばしたボスに、一段と機嫌が悪いことを察した男は恐る恐る尋ねる
「ぼ、ボス…本当にあいつなんですか?見間違いってことは」
「あるわけねえだろ!はっきり見たぞ、俺が言っているんだ!わかったらてめぇもさっさと動け!」
「は、はい!」
ボスの怒号に半ば反射的に返事をした男はすぐさま消えていった
「クッソ間違えねえぇはずだ…この目で見たぞ。絶対に奴だ」
ボスと呼ばれた男は今一度見た目を思い出す。
剛腕のとは呼べないやや細身の体系に存在を隠すかのような黒い銃
ワイヤーを駆使して建物から建物へと俊敏に移動する動き
黒いコートを羽織り顔面が見えない男
特徴のすべてが事前の情報と一致した男はにやりと不気味な笑みを浮かべた
「世界中から追われている男、どの機関も奴を捕まえたどころか触れられさえできなかった…今や危険度Sに登録されている男…ギルティだ」
あいつを捕まえて政府に突き出せば破格の値段で買い取ってくれるはずだ
あぁ楽しみで笑いが止まらねぇ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます