第3話

4人は旅館を抜け出し、旅館の裏側にある駐車場に行くと、ワクワクしながら車に乗り込み、そのトンネルへと向かいました。


「ねーあのトンネルてさ、深夜2時前に行くと女が立ってるらしいんだよ。それも、血まみれの顔で目が白目なんだってさ」


ネットの体験談をありのまま読み上げる友達の女の子の顔はまるで、その場所で起きた不幸な出来事とか、そんなの関係なく、ただ面白い、興味心、怖いものみたさで語るまんまの人間の持つありふれた "未知への興味" に溢れた楽しそうな笑顔でした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

KOWABANA 華岡光 @takeshi-ny

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ